ファイナンス 2021年4月号 No.665
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1 一般に自転車って、どこまでが「本体」かご存じですか?ライトやスタンドなんかは違うだろう、と直感的にわかるでしょうけれど、実際のところ、動く部分は全部交換可能で、「本体」(業界用語で「フレーム」)は、骨組みの部分だけなのです。図:自転車のフレームフレーム(=本体)出所:https://illust8.com/contents/4273 に掲載の図を筆者加工交換できる箇所は数十、それぞれに多ければ100を超える選択肢があるのですから、組み合わせは無限大。以下のわたくしの例を参考に、あれこれお試しあれ。2 わたくしの場合(1)ハンドル周り(1-1)これまでにしたことサドルを上げた次にしたのが、ブレーキレバー取付位置の調整。ブレーキが引きやすいよう、運転時に手首が曲がらない位置にレバーを取り付けるのが基本(特に甲側に曲がると、ブレーキを握る力に悪影響が出かねません)なので、サドルを上げて腕部がより上方からハンドルに接するようになれば、レバーをより下向きにすると、手首をまっすぐに戻せます。併せて、幅も調整しました。マウンテンバイクは悪路を走るのでバランスをとるため広めに取りますが、街乗りであれば肩幅まで狭め空気抵抗を減らす方がお得です。アルミハンドルなので切ればよく、金ノコでもできましたが、バリの処理などを考えパイプカッターを買いました。そこに取り付けたのがバーエンドバー。ハンドルバーの端っこ=バーエンドにつける延長ハンドルバー、ぐらいの意味で、前に伸びてコの字型にするものです。本編で触れた引く動作がしやすくなりますが、わたくしはこれをTOPEAK(トピーク)のBar’n Mirrorという製品にすることで、バックミラーを兼ねています。左右両側ともミラー付きで、割れたときに左右交換すれば引き続き使えるので、お財布にも優しい一品。その他、よく交換されるのがグリップで、業界的にエルゴと呼ばれるパームレスト付きのものが人気です。わたくしが付けているのはT-ONE(ティーワン)のBricko II(ディスコン。現行類似品Diamond Plus(国内販売はないようです))。長さ調整ができるので、短くなったハンドルにもぴったりです。ここまではよくあるカスタマイズですが、あまりないのがインナーバーの取付け。ハンドル幅の調整は普通に握ったときに合わせるので、その外につけるバーエンドバーを握ると広すぎるので、グリップの内側にバーエンドバーをもう一組付けてあります(TIOGA(タイオガ)のPower Studs 5)。漕ぎ出しのように車体を振るときは安定重視でエンドバー、巡航速度を上げるときは空気抵抗軽減重視でインナーバー、と使い分けています。なお、あまりにマイナーで定まった呼び方がなく、ネット界隈では「センターバー」などと呼ばれていますが、センター(中央)に付けるわけではないので、ネイティブに倣ってこう呼ぶべきかと。加えて、ハンドルの取付位置もカスタマイズしています。サドルを上げて前傾を深くし上体が前に出た分、―完結したはずなのに編集のご厚意でまだまだ続くよ! 本編の「楽」の先に、「楽しさ」を探してみよう!!?自転車通勤「なろう」になろう!?で証券取引等監視委員会事務局総務課長若原 幸雄カスタマイズでグッドバディをベストバディに! 量産型をプライスレスな専用機に変えるのはアナタ自身です!番外2らくあぷらいど!!62 ファイナンス 2021 Apr.連載自転車通勤で 「なろう」になろう!?

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