ファイナンス 2021年3月号 No.664
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各地の話題3広く親しまれるウズパークウズパークは、スケートパーク、バスケットボールコート、サイクルステーション等からなる複合型スポーツパークで、市民はもとより、市外、県外の子どもから大人まで楽しんでもらえる施設となっています。ウズパークの目玉である西日本最大級の大きさを誇るスケートパークは、鳴門の渦潮をコンセプトとしたご当地ならではのデザイン、初心者から上級者まで楽しめる難易度設定、回遊性を高めることで衝突事故を抑えたコース設計等、各所に創意工夫が取り入れられたつくりとなっています。平成30年のグランドオープンに際しては、多くの世界大会で優秀な成績を収め、東京オリンピックへの出場も予定されている堀ほり米ごめ雄ゆう斗と選手をはじめとするプロスケートボーダーを招き、デモンストレーションを行っていただきました。その他、バスケットボールコートでは、毎年、徳島県のプロバスケットチームと連携して、アマチュア3×3大会を開催しています。四国内はもちろん、関西圏からも大会への参加があり、スポーツを通じた交流人口の増加の一翼を担っています。さらに、サイクルステーションは、「ASAトライアングル」という徳島県鳴門市(AWA)、香川県東かがわ市(SANUKI)、兵庫県南あわじ市(AWAJI)の3市を結ぶサイクリングコースの本市における拠点として位置付けされ、サイクルツーリズムの推進により、地域の発展に寄与しています。ウズホール内のボルダリング施設また、令和2年2月には、ウズパークの拡充として新たな地域開放型施設「ウズホール」をオープンしました。無料施設としては国内最大級となるボルダリング設備や約4,000冊の漫画や雑誌を快適な空間で読むことができる図書スペース等を備えています。新型コロナウイルス感染症の影響により、現在のところ実績はありませんが、ボートレースのビッグレース開催時には、表彰式や選手紹介式での利用も想定しています。ボートレース観戦にお越しいただいた方、それ以外の方、どなたでも楽しんでいただけるような施設となることを期待しています。4今後の展望ウズパークは、今年でオープン3年目を迎えますが、令和2年12月時点において、利用者は8万人を超えました。子どもから大人まで幅広い年代の方にご利用いただく中でも、特にファミリー層の利用が多いことから、整備計画段階の構想どおり、にぎわい創出とボートレースのイメージアップのいずれにも大いに貢献しているところと実感しています。今後もウズパークが、地域の方々に親しまれ、全国から様々な方にお越しいただき、人々の交流を育み、市の活力を生み出す施設として活躍できるよう、尽力して参ります。鳴門から徳島、四国を元気に地方創生コンシェルジュ四国財務局徳島財務事務所長 佐伯方哉鳴門市は、渦潮で有名な鳴門海峡に架かる大鳴門橋を通じて兵庫県・近畿地方につながる、徳島・四国の玄関口の一つですが、農漁業、製塩を祖とする化学工業、観光業など、幅広い産業が大変盛んな都市でもあります。ウズパークは、広域かつ幅広い年代の多くの方々に利用され、玄関口にふさわしい施設に進化をしています。今後も、ウズパークを拠点としたサイクルツーリズムの促進等、県市を超えた連携により更なる交流増を図るともに、渦潮、四国遍路など魅力ある資源の活用にも連携して取り組まれ、鳴門市のみならず徳島県や四国全体の活性化につながることを期待します。 ファイナンス 2021 Mar.93連載各地の話題

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