ファイナンス 2021年3月号 No.664
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1 要するに1台めは近所の店で「クロスバイク」か「ミニベロ」を買いましょう。予算は本体が5万円程度、ヘルメットその他(連載本編をご覧ください)を2~3万円合わせ買いして、トータル8万円が目安です。2台め以降は、ニーズに合わせてお好きなものを。ちなみにわたくしが乗っているのは、Raleigh(ラレー)というブランドのRF-L(クロスバイク)と、DAHON(ダホン)というブランドのK3(折りたたみ)の2台です。2 詳しくは(1)店自転車は、各ブランドの代理店でほとんどが販売されており、店によって扱うブランドが変わります。複数のブランドの候補を一度に比較するには、大型店でないと難しいでしょう。ならば、と品ぞろえ優先で遠くの店で買うと、後々困ることにも。買う際には配達してもらうにせよ、メンテナンス等での利用を考えると、近い方が何かと便利です。買う自転車を決めたら、そのブランドのサイトで近い代理店を探しましょう。なお、これからの時期は売切れに要注意。自転車業界は、1回のロットの生産分を1年かけて販売するので、夏~秋の販売開始から時が経てば経つほど、人気があるサイズや色から売り切れます。残りが店頭在庫のみとなれば、その店でしか買えません。悪いことばかりではなく、新モデル入荷に備えた在庫処分セールも増えてきますので、掘り出し物が安く買えるチャンスでもありますが、どうしてもこれがいい、という型が品切れなら、次ロットの販売を待ちましょう。(2)自転車(2-1)クロスバイク元来は、オフロード(非舗装路)用のマウンテンバイクに、オンロード(舗装路)用のロードバイクの車輪をつけたものだから「クロス」バイク(クロスボーダーやクロスセクションの「クロス」と同旨)と名付けられたのですが、今では多種多様に発展し、28インチの車輪とまっすぐなハンドルをつけた街乗り用自転車ぐらいの意味になっています(かなり乱暴なまとめですが、きちんと論じだすと数ページを要します)。最も売れ筋のスポーツバイクなので、各ブランド間での競争は激しく、20~30km/h程度での巡航に必要な性能がヒトケタ万円台半ばで買えるコストパフォーマンスの良さが最大の特長です。もっとお高いものもあり、それなりに高性能ですが、それなら同じ値段のロードバイクを買った方がより値段に見合う性能が備わっているので、あくまでコスパ重視で。なお、2~3万円で売っている「クロスバイク」もありますが、これらは俗にルッククロスと呼ばれ、外見はクロスバイクでも性能は軽快車(いわゆるママチャリ)並なので、コスト以上にパフォーマンスが低下し、かえってコスパは劣るので、ご注意あれ。(2-2)ミニベロ(小径車)車輪サイズがロードバイクの28インチより小さければこのミニベロ。ボリュームゾーンは24インチ以下で、これほど小さいと、エネルギー効率や道路の凸凹への耐性などは見劣りします。しかし、28インチの車輪をバランス良く収めるには自転車にそれなりの大きさが必要で、小さく作ると無理が出てくるので、背が低い方は、ミニベロを選んだ方が、車輪サイズの不利より設計のゆとりが効いて快適に乗れるでしょう。この論に沿えば24インチがオススメになりますが、―完結したはずなのに編集のご厚意でまだまだ続くよ! 本編の「楽」の先に、「楽しさ」を探してみよう!!?自転車通勤「なろう」になろう!?で証券取引等監視委員会事務局総務課長若原 幸雄わざわざ買う必要なんてないけれど、もし買いたくなったなら、自転車は命を預ける大切なパートナー、どういう選び方をすればよいのかを語ってみます!番外1らくあぷらいど!!78 ファイナンス 2021 Mar.連載自転車通勤で 「なろう」になろう!?

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