ファイナンス 2021年3月号 No.664
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加えて、新型コロナウイルス感染症による長期休業等のため次年度に学習内容を繰り越したことによる影響等を踏まえた学習指導員等の追加配置(+3,000人)及び学校における消毒作業など、感染症対策等による教員等の業務負担を軽減するためのスクール・サポート・スタッフの追加配置(+3,900人)を行う。○ スクールカウンセラー、スクールソーシャルワーカーの配置拡充(67億円⇒70億円(+4.3%))いじめや不登校など、様々な課題を抱える児童生徒への支援に向けた相談体制を充実する観点から、・ スクールカウンセラーの配置について、引き続き全公立小中学校への配置(27,500校)に加え、いじめ・不登校や貧困・虐待対策のための重点配置の拡充(2,900校→3,600校)及びスーパーバイザーの配置の拡充(67人→90人)を行う・ スクールソーシャルワーカーについても、引き続き全中学校区への配置(10,000人)に加え、いじめ・不登校や貧困・虐待対策のための重点配置の拡充(2,900校→3,900校)及びスーパーバイザーの配置の拡充(67人→90人)を行うこと等により、教育相談機能の強化を図る。○切れ目ない支援体制整備充実事業(19億円⇒24億円(+22.6%))看護師などの特別支援教育専門家の配置や、特別な支援を必要とする子供への就学前からの学齢期、社会参加までの切れ目ない支援体制整備等を行う自治体を支援する。特に、特別支援学校等に配置する医療的ケアのための看護師について、2,100人から2,400人に拡充する。○デジタル教科書普及促進事業(0.2億円⇒22億円(+11,091.6%))児童生徒の学びの充実に資するよう、小・中学校等を対象として、デジタル教科書を提供し普及促進を図るとともに、デジタル教科書のクラウド配信に関するフィージビリティ検証及びデジタル教科書の使用による効果・影響の検証を実施する。○ オンライン学習システム(CBTシステム)の全国展開等(2億円⇒7億円(+353.3%))※この他、2年度補正予算第3号で22億円を計上緊急時における「学びの保障」の観点から、パソコンやタブレットを用いて学校・家庭において学習やアセスメントができるオンライン学習システム(CBTシステム)を希望する全国の小・中・高等学校等で活用できるようにする。○公立学校施設整備(災害復旧費除く)(695億円⇒688億円(▲0.9%))※この他、2年度補正予算第3号で1,305億円を計上安全・安心な教育環境を構築するため、学校施設整備を推進する。2-2.幼児教育○幼児教育実践の質向上総合プラン(13億円⇒18億円(+35.8%))※この他、2年度補正予算第3号で38億円を計上幼児教育の質の向上の重要性に鑑み、地方公共団体における幼児教育推進体制の充実・活用強化や、幼稚園等における人材確保・キャリアアップの促進、幼稚園のICT環境整備など幼児教育実践の質向上を総合的に支援する。2-3.高校教育○高等学校等就学支援金交付金等(4,276億円⇒4,169億円(▲2.5%))高校生等の授業料に充てるため、2年度に引き続き、年収910万円未満の世帯の生徒等を対象に高等学校等就学支援金を支給する。(参考)支給上限額年収590万円未満世帯:396,000円年収590万円以上910万円未満世帯:118,800円○高校生等奨学給付金(136億円⇒159億円(+16.7%))※この他、2年度補正予算第3号で102億円を計上低所得世帯の授業料以外の教育費負担を軽減するため、高校生等奨学給付金により支援を行う。3年度においては、非課税世帯第1子への給付額の拡充(+ ファイナンス 2021 Mar.23令和3年度予算特集:2令和3年度 文教及び科学振興費について特 集

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