ファイナンス 2021年2月号 No.663
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各地の話題司る「いのち」の神である「宇う迦か之の御みたまの魂神かみ」を御祭神とし、あらゆる殖産興業の守護神として、また、火ひ防ぶせの神様として信仰されており、年間で350万人が訪れるスポットとなっています。社伝によれば、創建は白はく雉ち2(651)年と伝えられており、1300年を超える歴史を刻んでいます。本殿は、江戸時代の末期安政・万延年間(1854~1860)に再建されたもので、昭和63年に国の重要文化財に指定されています。毎年10月中旬から11月下旬にかけては、笠間稲荷神社をメイン会場とした「笠間の菊まつり」が開催されます。今回で113回目を迎え、日本最古の菊まつりと言われ、艶やかな菊の花約1万鉢が咲き誇り、多くの観光客で賑わいを見せます。笠間稲荷神社7水戸のソウルフード&ねばねば水戸には「スタミナラーメン」と呼ばれるソウルフードがあります。昭和50年代に誕生したこのラーメンは、冷水でキュッと締めたモチモチ太麺に、ざく切りしたキャベツとカボチャ、ニンジン、ニラと豚レバーが入った甘辛の熱々あんをたっぷりのせた、他にはないユニークなラーメンで、通称「スタミナ冷やし」と呼ばれ、市内でも多くの店舗が提供しています。「かしら」ともいわれるピリッと一味が効いた特製あんは、太麺との相性抜群で一度食べたら癖になること間違いなしです。2玉・3玉と麺量を増やせば、腹ペコさんの胃袋も大満足間違いなし。スープありの通称「ホット」もありますので、お好みでどうぞ。スタミナラーメン(冷やし)また、ねばねばの納豆も欠かせません。水戸納豆の歴史は古く、1080年代に源義家が奥州に向かう途中に水戸の地に宿泊した際、馬の飼料である煮豆の残りから納豆ができ、それが広まったと言われています。元々農家が自家製の納豆を食べていましたが、明治時代に入り水戸の笹沼清せい左ざ衛え門もんが、幾度の失敗を繰り返しながらも製造技術を確立、商品化に成功し、水戸駅のホームでお土産として販売したところ、観光客に大人気となり、全国に広まっていきました。納豆オムレツ、納豆から揚げのほか、とんかつやカレーライスへのトッピングなどなど、料理のバリエーションも豊富で毎日食べても飽きません。栄養も豊富で体に優しいスーパーフードです。ぜひ、本場の水戸で納豆料理に舌鼓を打ってください。8おわりに今回は、管内のほんの一部をご紹介しましたが、そのほかにも日本一のサメの飼育種類数を誇る水族館「アクアワールド大洗」やアニメの聖地などマニアには堪らないコアなスポット、冬のあんこう鍋などの絶品グルメ、一球入魂・学生野球の父である飛とび田た穂すい洲しゅうの生誕地など、魅力満載!小美玉市にある茨城空港は、新千歳・神戸・福岡・那覇の各空港と定期路線を結んでおり、遠方の方でもあっという間にお越しいただけます。コロナ禍が終息した暁には…いいどご、いっぺぇあんだからよぉ、いばらぎさ来たらがっぺよ!待ってっかんね!!(訳:いいところがたくさんありますので、ぜひいばらきにお越しください!お待ちしております!!)(写真提供:茨城県) ファイナンス 2021 Feb.79連載各地の話題

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