ファイナンス 2021年1月号 No.662
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す。財務省においても、昨年末に、予算・税制・財政投融資等の施策を取りまとめましたが、これらの施策を通じて、グリーン社会の実現に向けた意欲的な民間投資を後押ししてまいります。また、国際関係に目を向けると、昨年は、テレビ会議の活用により、数多くの会議を連日行い、新型コロナウイルス感染症への対応、世界経済の回復に向けて、国際協調を進めることができたと考えています。具体的には、G20において、行動計画を策定し協調してコロナ危機に対応したこと、特許プールを含むワクチン・薬の包括的取組やユニバーサル・ヘルス・カバレッジの推進にコミットしたこと、途上国の債務措置に係る共通枠組に合意したことは大きな成果だと思っております。本年は、新型コロナウイルス感染症の早期収束と世界経済の力強い回復を図るとともに、ポストコロナの国際秩序を作るため、更に国際協調を深めてまいります。最後に、財務省は、「国の信用を守り、希望ある社会を次世代に引き継ぐ」という組織理念を踏まえ、コンプライアンス・内部統制が実質的に機能し、常に国民の視点に立って高い価値を社会に提供できる組織風土を創り上げることを目指し、組織改革に取り組んでおります。本年も、地方支分部局を含めた財務省全体が一丸となって邁進してまいりたいと考えております。本年は、新型コロナウイルス感染症の危機を乗り越え、新たな時代を切り拓く明るい年にしていきたいと考えております。様々な政策課題に対応するため、本年も、副大臣・政務官とともに全力で取り組んでいくことをお誓い申し上げ、新年の挨拶とさせていただきます。3 ファイナンス 2021 Jan.

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