ファイナンス 2021年1月号 No.662
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のトピックについて何かあればクイックに感触を聞きあえるような関係を維持しています。外部セミナーについても自分のレベルで申し込めるものも沢山あります。行った場合、よかった登壇者に対してはその場で「あのご発言には非常に共感しました」などと挨拶を申し込む。声を掛けにくいときや忙しいときもフルネームがわかるのであればLinkedinから本名検索して、すぐお礼メールをしておく。よく見かける参加者はだいたい自分と似た関心なので顔を合わせる度に挨拶していく。受付登録をしてくれるシンクタンクなど主催側の事務方にもメールでお礼をしておくと、会員制イベントのときに、空き席あれば呼んでほしいと交渉して入れてもらうなど厚かましいお願いもできるようになってきます。(3) 「機会」を作ってお誘いする、在英外交官との「未来逆算」内部勉強会を主催。お礼返しで英国政府の会合にいれてもらう。前述のレセプションのほか、各セミナーでよく顔を見た関心の似たメンバー(在英の各国大使館の経済金融担当外交官15名くらい)に声かけした内部勉強会を企画し、日時場所を決めて、Word1枚に写真1枚のせて招待状(Invitation)を作って送るなどの機会創出を行ってきた結果、コロナ下になって会えなくても、オンラインでラウンドテーブル会合を実施、あとは個別にクイックミーティング(15分とかでもさくっとこれどう思う?と訊けるもの)、全体に参考資料を共有、などの関係性を持続できています。税関についても前提知識はほぼないものの、たまたま出会った英国税関(国境庁)のおじさんによかったら内部勉強会やらないかと誘ったところ、じゃあうちの会合に加わる?となり、ひょんな縁から、UKBF税関出身外交官会合に年6回ほど定期参加できるようになったりもありました。彼らには、日本のSMART税関構想なども紹介済です。機会を創る、お礼返し、を意識していると、イベントなどの連絡をいれたとき、「連絡ありがとう、今回は出られないけど、そういえばshuheiちなみに近々これやるんだけど来る?」と相手方イベントのお誘いをくれることもあります。Cambridgeだったり、Tech UKだったり、在英スイス大使館だったり、マメに連絡するほど広がります。テーマはBrexitなどその時追っているテーマも聞きますが、内部勉強会としてより面白く、関係性も続きやすいのが、「未来逆算で、10年後50年後を見据え、例えば「歳入増」の議論はどう始めるべきかなど私見をぶつけ考える場」ではないかなと思っています。彼らとは帰国後も、よい関係性を築いて維持していければと考えております。引き続きご指導の程よろしくお願いいたします。 ファイナンス 2021 Jan.58海外ウォッチャーFOREIGN WATCHER連載海外 ウォッチャー

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