ファイナンス 2021年1月号 No.662
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PoP Brixton*27という、よく入れ替わる個性的なお店(飲食・物販)が長屋のように連なり陽気な音楽の流れるエリアがあります。新進気鋭の飲食店の登竜門のような存在で、お客さんは場の力で多いからクイックに挑戦・失敗できる。ロンドンの中心部では賃料が高くて創業失敗して撤退するときに借金を背負ってしまいがちですが、ここであればスモールスタートできる、ラーメン屋を一つはじめるにしてもどんなものがウケるのか、肌身にお客さんとのやりとりを通じて学び取れる。ここを卒業して英国に何店舗も進出できるようになった飲食店も多数あります。こうした分野では地方自治体への資金供給を通じて、支援しているようです。地域のスター店舗を生み出すコミュニティ作りに他の自治体も注目している例です。*27) https://www.popbrixton.org/*28) 英政府発表 https://www.gov.uk/government/news/pm-outlines-his-ten-point-plan-for-a-green-industrial-revolution-for-250000-jobs?utm_source=7c9c51ce-0057-40ac-9f3c-7097c168d4b9&utm_medium=email&utm_campaign=govuk-notifications&utm_content=immediate 報道https://www.tellerreport.com/tech/2020-11-18-no-more-new-fuel-cars-allowed-in-the-uk-after-2030.HkGoE1OMqv.html*29) 英政府発表中段のこのあたり「Electric vehicles:Following extensive consultation with car manufacturers and sellers, the Prime Minister has conrmed that the UK will end the sale of new petrol and diesel cars and vans by 2030, ten years earlier than planned. However we will allow the sale of hybrid cars and vans that can drive a signicant distance with no carbon coming out of the tailpipe until 2035.」6. 【英国の“グリーン”への執念 ~自転車道強化、ガソリン車禁止~】最近、11月18日、突然、2030年から燃料車(ガソリン車・ディーゼル車)の新車販売禁止*28というずいぶん踏み込んだ、首相発言がありました。これを読むと、燃料エンジンのみを搭載した乗用車や商用車の新車販売は2030年から禁止、ハイブリッドモデルは「排気ガスなしでかなりの距離を運転することができる」場合に限りさらに5年間(2035年まで)販売することができる*29、とジョンソン首相が述べています。その「かなりの距離」がどの程度になるのかはまだわかっていないところ。これを素直に解すれば、「一定の条件を満たさないハイブリッドは20301英国の先端的金融テクノロジー(フィンテック)企業・英国政府向け日本の新事業促進政策セミナー及び英日投資連携ネットワーキング~(英国)開催日:令和元年6月28日場所:在英国大使館ボールルーム主催(共催):在英国大使館(内閣官房,一般社団法人フィンテック協会)在英国大使館(写真)※事業の様子が視覚的にイメージできるよう,わかりやすい写真の添付をお願いします。【概要】•先般より、英国の先端テクノロジー企業を審査・入居させ日本から視察が相次ぐレベル39をはじめ、当地の先進的な金融テクノロジー企業との対話の中で、日本への進出に関心を持つ企業は増えつつあるがそのきっかけがない状況下、新事業促進に資する日本の政策・実例・使い方、規制・ビジネス環境の日本の動向等を説明するセミナーおよびネットワーキング機会を、初実施。•参加者は、英国テクノロジー企業関係者(ブロックチェーン技術,AI・人工知能、クラウド・サイバーセキュリティ、金融テクノロジー産業のアクセラレーター等)が約半数、テクノロジー情勢も関連する英国政府関係者(5省庁:HM Treasury, Bank of England, FCA, DITほか)や在英外交官、テクノロジー促進支援を担う英国内機関・団体(Tech UKほか)、弁護士・会計士・経営戦略コンサルティングなどビジネス関係者、在英投資家(ベンチャーキャピタル,ソブリンウェルスファンド)、在英国際機関、メディア関係者、及び在英日系大手ITベンダー・大手金融機関等も含め、計87名が出席。片岡書記官(財務班)が企画立案・運営。当館側から計10名が出席。写真5  英国の先端的金融テクノロジー(フィンテック)企業・英国政府向け 日本の新事業促進政策セミナー及び英日投資連携ネットワーキング~の様子 ファイナンス 2021 Jan.52海外ウォッチャーFOREIGN WATCHER連載海外 ウォッチャー

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