ファイナンス 2021年1月号 No.662
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り、一時開催も危ぶまれることとなりました。しかし、1.でも触れたとおり、withコロナという社会変革の中で、私たちはどう生きていくべきか、それを考えるきっかけをつくるために企画したシンポジウムです。早稲田大学マニフェスト研究所の佐藤淳幹事(当時)から、「給付金の事務手続きなど、目先にやらなければならないことは確かに大事だが、そればかりに囚われていては、明日はない。この混迷の時代にあるべき姿は何なのか、それを考えることも本当に大事だ」という考えを頂き、オンラインによる開催に踏み切ることとなりました。開催に至る手続きについて、多くのハードルがありましたが、オンラインで実施することによる多くのメリットがありました。(1)いつでもどこでも視聴可能どこかの会場で実施をするとなると、地理的な制約や収容人数により、参加できる人が限定されます。いつでも、どこでも視聴可能なオンラインでのシンポジウム開催は、メリットが非常に大きいと感じました。実際、YouTube上には東北地方以外の視聴者からもコメントが寄せられ、東北から全国に発信することを実感できました。さらに、もう一度視聴したい場合、アーカイブが残っている限りは、いつでも見返すことが出来る点も大きなメリットです。(2) コメント機能により出演者と視聴者の双方向性が出来る会場ではなかなか手を挙げて質問しにくいことでも、YouTubeライブのコメント機能により出演者に気軽に質問できることで参加型の要素も取り入れることが出来ます。実際に、シンポジウムでも多くの感想や質問が寄せられました。その場で出演者から回答を頂けたのは、ライブならではのやり取りでした。確かに「臨場感」など、会場で行うことの良さはありますが、オンラインによる実施は、開催費用の低減やロジ面の簡略化など、開催者側としてのメリットも非常に大きいと感じました。それらを組織内の業務に取り入れることで、多くの効率化につながりました。このように、コロナ禍によりやむを得ずオンラインに切り替えたというよりは、いかにより多くの人に参加してもらえるかという前向きな実施を検討し、ピンチをチャンスに変えた結果が、このオンラインによる開催でした。視聴者からは、「国の機関がこんなことやるなんて、従来は考えられなかった」「出演者の議論がすごく重要な話だったので、スマホで何度も見返すことが出来て、とてもよかった」などの嬉しい感想が寄せられました。また、対面でのイベント開催が出来ない悩みを抱える全国の財務局から、オンライン実施の手法について、多数の照会がありました。やはり、コロナ禍で同様の悩みを抱え、前例のないオンライン企画をどのように開催するか悩んでいた担当者は多かったようです。コロナ禍というピンチにおいて、オンラインによるシンポジウム開催は、北川教授が仰っていた「ビルド&スクラップ」、すなわち、新しい働き方を見据えた取組みとして、参考となる「善例」となれば嬉しい限りです。※現在も、YouTube東北財務局チャンネル配信中ですので、是非ともご覧ください!オンラインシンポジウム第1弾オンラインシンポジウム第2弾開催者側としてのメリットも非常に大きいと感じました。それらを組織内の業務に取り入れることで、多くの効率化につながりました。このように、コロナ禍によりやむを得ずオンラインに切り替えたというよりは、いかにより多くの人に参加してもらえるかという前向きな実施を検討し、ピンチをチャンスに変えた結果が、このオンラインによる開催でした。 視聴者からは、「国の機関がこんなことやるなんて、従来は考えられなかった」「出演者の議論がすごく重要な話だったので、スマホで何度も見返すことが出来て、とてもよかった」などの嬉しい感想が寄せられました。 また、対面でのイベント開催が出来ない悩みを抱える全国の財務局から、オンライン実施の手法について、多数の照会がありました。やはり、コロナ禍で同様の悩みを抱え、前例のないオンライン企画をどのように開催するか悩んでいた担当者は多かったようです。 コロナ禍というピンチにおいて、オンラ ※現在も、YouTube東北財務局チャンネル配信中ですので、是非ともご覧ください! 【オンラインシンポジウム第1弾】 【オンラインシンポジウム第2弾】 東北財務局 検索 ファイナンス 2021 Jan.32全国財務局初のYouTubeライブシンポジウム! SPOT

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