ファイナンス 2021年1月号 No.662
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東北財務局は、全国財務局初のYouTubeライブシンポジウムを令和2年6月に実施しました。財務局がYouTubeをライブ配信することは、少し前までは考えられなかったことです。新型コロナウイルス感染症の影響によるオンライン化が急速に求められる中、前例のない試みには、多くのハードルがありました。以下、オンラインシンポジウムの詳細についてご紹介します。1R2.6.20「withコロナ時代の地方創生~組織運営と人材育成を考える~」なぜこのようなシンポジウムを財務局が行ったのか説明します。シンポジウム冒頭の原田局長の挨拶でも触れていますが、財務省・財務局は、毎年度「予算執行調査」という業務を行っています。この予算執行調査とは、財務省主計局の予算担当職員や日常的に予算執行の現場に接する機会の多い財務局職員が、予算執行の実態を調査して改善すべき点を指摘し、予算の見直しにつなげていくというものです。財政資金の効率的・効果的な活用観点から、予算のPDCAサイクルにおける「C(チェック)・A(アクション)」の機能を強化し、予算へ的確にフィードバックしています。こうした中、令和2年度に東北財務局では、地方公共団体における「地方創生推進交付金」の執行の実態について調査を行いました。「地方創生推進交付金」は、地方創生の充実・強化のため、地方版総合戦略に基づいた地方公共団体の自主的・主体的で先導的な事業に対する支援を行うものです。調査の結果を見ると、地方公共団体が、各事業でPDCAを回すために設定した具体的な成果目標(KPI)の達成率が、全国で約5割にとどまるなど、幾つかの問題点が浮き彫りとなりました。地方公共団体は、全国財務局初の YouTubeライブシンポジウム!~新しい働き方を見据えたビルド&スクラップ~東北財務局総務部総務課企画係29 ファイナンス 2021 Jan.SPOT

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