ファイナンス 2021年1月号 No.662
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確定申告がさらに便利に令和2年分の所得税の確定申告手続から、マイナポータルを活用して、控除証明書等の必要書類のデータを一括取得し、各控除等への自動入力が可能となった(マイナポータル連携)。これまでの確定申告手続では、控除証明書等を書面で収集・管理し、提出しなければならなかった。また、控除証明書等を1件ずつ、確認しながら申告書に記入又は入力する必要もあった。令和2年分の確定申告からは、マイナポータルを活用して控除証明書等を自動取得できるようになった。また、取得したデータは、申告書の所定の項目に自動入力されるので、手続が簡便化される。このため、控除証明書等の管理・保管も不要になる。さらに、マイナンバーカードを利用した電子申告も利便性が高まった。これまでは、iPadOSやAndroidのタブレット端末からはマイナンバーカードを利用してのe-Tax送信はできなかったが、マイナンバーカード読取対応のスマートフォンを使ってe-Tax送信が可能となる。具体的には、スマートフォンにインストールした「マイナポータルAP」でタブレット画面に表示された2次元バーコードを読み取ることで、スマートフォンとタブレットの同期を取ることが可能となる。また、スマートフォンからマイナンバーカードを利用したe-Tax送信を行う場合、これまでは2つのアプリのインストールが必要であったが、令和3年1月以降は「マイナポータルAP」のインストールのみでe-Tax送信が可能となる。控除証明書等をデータで一括取得各控除等への自動入力が可能に住宅ローン、株式等取引、生命保険控除が対象マイナポータルの活用で確定申告手続を簡便化BeforeAfter税務署申告書に自動入力・自動計算♪マイナポータルから、まとめてデータで取得証券会社年間取引報告書銀行等年末残高証明書保険会社保険料控除証明書納税者●控除証明書等の書面の管理・保管が不要!データ提出でらくらく!●取得したデータを使って申告書の所定の項目に自動入力!●控除証明書等の書面の収集・管理・提出が必要●書面の控除証明書等を1件1件確認しながら記入・入力確定申告手続 ファイナンス 2021 Jan.6令和2年分からスタートマイナポータル連携で確定申告を簡便化

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