ファイナンス 2020年12月号 No.661
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《チートその6:個人賠償責任保険》交通ルールを守っていても事故をもらうリスクがあるよ、とは「その4」で記したところですが、もらうだけでなく加害者になるリスクもあります。例えば、車道に左右確認もせず出てきた歩行者にぶつかった場合、十分に注意を払っていても、自転車側が加害者になってしまいます。そんなときの備えとして、個人賠償責任保険には必ず入っておきましょう。まずは、既存の保険の特約・オプションのご確認を(わたくしの場合、学資保険の特約についています)。そこになければ、お持ちの自転車に「TS」マークがついていないかを見てください。特定の自転車屋さんで整備を受けるとこのシールが貼られ、1年保険が付きます。いずれもなければ、コンビニの端末で買えますので、そちらでお求めあれ。《チートその7:バックミラー》「その6」のように歩行者が車道に出てきた際、止まれば万全の対応になりますが、わたくしを含め、多くの場合は車道中央側に避けます。その他、路上駐車を避けるなど、車道中央側に出る機会は少なくないのですが、そうした際に後続のクルマと接触するというのが、対車輌自転車交通事故の最頻事例。後方確認は、安全な自転車通勤に欠かせません。振り返っての目視が基本ですが、その間は前方不注意状態になりますので、できるだけ短く済ませたいところ―20km/hで走行していれば、1秒で5m以上進みます。耳を澄ませての音の確認は追加コストゼロの後方確認ですが、バックミラーを購入すれば効果は絶大。ただし、バックミラーがあっても目視はお忘れなく。死角を補うこと以上に、振り返る動作が、後方のクルマのドライバーに対する、車道中央側に進路を変えるサインになるのです。振り返り方にも若干のコツがあり、クロールの息継ぎのイメージで、首をひねって頭を回すだけ(頭や肩をできるだけ動かさない)というのがベスト。タイムロスを最小限にできますし、体軸がぶれて意図せず進路を変えてしまうおそれもありませんし。《チートその8:サングラス》きちんと注意していても生じてしまう前方不注意は、上記の後方確認時のほか、目にゴミが入ったりまぶしかったり、なんて事情でも起こります。その回避には、サングラスをかけるのが最もお手軽。その効果を特に実感できるのは雨が降った時で、雨の強さにもよりますが、サングラスがないと10km/h程度でも目を開けるのがつらかったりもします。「その3」のように、通勤では夜間走行が不可避ですから、レンズの色にはご注意を。黄色かオレンジであれば、夜間でもまったく問題はありません。《チートその9:雨具》雨天走行の話をしましたが、雨が降ったら乗らな―異世界に転生してチートで活躍ってご都合主義じゃないですか、でも本当にそんなこともあるんですよ!!?自転車通勤「なろう」になろう!?で証券取引等監視委員会事務局総務課長若原 幸雄チートといえばアイテムかスキル、今回はかゆいところに手が届く アイテムのご紹介です、前回も2つほど紹介しましたけれどもね!2呟きながら、改めてスバルは自分の所有物を確認。異世界ファンタジーの現状では初期装備が想像以上に重要だ。今はどれだけ細い糸であっても繋がっている事実が大事。まずケータイ(電池切れそう)、財布(レンタルビデオ屋の会員証多数)、コンビニで買ったカップラーメン(とんこつ醤油味)、同じくスナック菓子(コーンポタージュ味)、愛着しているグレーのジャージ(未洗濯)、使い古したスニーカー(二年もの)、以上だ。鼠色猫『Re:ゼロから始める異世界生活』62 ファイナンス 2020 Dec.連載自転車通勤で 「なろう」になろう!?

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