ファイナンス 2020年12月号 No.661
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失業率の推移024681012149192939495969798990001020304050607080910111213141516171819失業率の推移(%)※データは連邦統計庁より取得。財政運営についても、東西ドイツ統一以降は、それに伴う財政支出の増加等により、財政赤字の年が続きました。*3 2007年には、好況等により一度黒字に回復するものの、金融危機対応のため再び悪化、2010年債務残高対GDP比はピークの82.3%を記録しました。しかし、2009年の基本法(憲法)改正による起債制限や、またECOFINの勧告もあり、2010年に「財政健全化に向けた基本方針」を閣議決定し、歳出削減と歳入増加の両面から財政収支の改善が図られました。*4その後、財政状況は著しく改善、2014年以降は新規国債を発行せず、2019年には債務残高対GDP比はマーストリヒト基準の60%を下回るようになりました。一般政府債務残高対GDP比の推移50556065707580859596979899000102030405060708091011121314151617181920一般政府債務残高GDP比の推移※Eurostatよりデータ取得。2020年の値は、連邦政府による予測値。(2020年3月時点)(%)一般政府財政収支の推移-10-50595969798990001020304050607080910111213141516171819一般政府財政収支の推移※Eurostatよりデータ取得。(%)*3) https://www5.cao.go.jp/keizai3/sekaikeizaiwp/wp-we91-1/wp-we91-00203.html*4) https://www.mof.go.jp/about_mof/councils/scal_system_council/sub-of_scal_system/report/kaigaichyosa2607/06.pdf*5) https://www.jnto.go.jp/jpn/statistics/data_info_listing/pdf/200117_monthly.pdf https://www.destatis.de/DE/Themen/Branchen-Unternehmen/Gastgewerbe-Tourismus/_inhalt.html#sprg236172*6) https://www.mofa.go.jp/mofaj/area/germany/data.html*7) https://www.mofa.go.jp/mofaj/les/000368753.pdf*8) https://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/tokei/hojin/index.html(3)ドイツと日本との関係2019年には、61.5万人の日本人がドイツを訪問し、23.7万人のドイツ人が日本を訪問しました。*5また、在独日本人数は4.5万人あまり(2018年)、在日ドイツ人数が7千万人(2019年)あまりです。*6ドイツの在留邦人が多いことの理由の一つとして、ドイツがヨーロッパにおけるビジネスの拠点となっており、日系企業が多く進出していることがあげられます。在独日系企業数は、ヨーロッパにおいて最大の1,814(2017年時点)であり、これは2位の在英日系企業数986の2倍弱にあたる数になります。*7ドイツの中では、特にデュッセルドルフに多くの日本人が住んでおり、欧州ではロンドン、パリに続いて、第3位の在留邦人数である8,332人(2019年)となっています。*8その中でも、特にインマーマン通り(Immermannstraße)には日本のお店がたくさんあり、ここに行けばまるで日本にいるかのような雰囲気を味わえるらしいです。また、ここベルリンも、東京と姉妹都市関係を結んでいます。残念ながら、まだデュッセルドルフと比較すると在留邦人もそこまで多くないですが、最近日本食や日本酒に対する認知度も少しずつ上がってきており、美味しい日本食や日本酒を飲む機会も増えてきています。とはいえ、まだロンドンやパリに比べると日本食や日本酒の普及率が高いといえないので、日本酒類PR担当(※実は私は、財政・金融関係のことのみならず日本酒類のPRも担当しているのです)として、農水省アタッシェと協力しながら、将来ここベルリン、そしてドイツでの、日本食・日本酒の認知度をさらにあげ、この地に美味しい日本酒・日本食がよりいっそう普及するよう日々励んでいるところです。3.ベルリンの紹介さて、続いては、大使館が立地するここベルリンについて紹介できればと思います。皆さんベルリンとい50 ファイナンス 2020 Dec.連載海外 ウォッチャー

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