ファイナンス 2020年12月号 No.661
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図表(4) PCEデフレーター推移▲2.0▲1.00.01.02.03.04.05.02019181716151413121110090807(前年比、%)※コアは食品・エネルギーを除くベース総合コア(年)図表(5) フィリプスカーブのフラット化0.511.522.531614121086420(コアPCE:前年比%)2000~2009年(失業率(U3):%)2010~2020年現在図表(6) FOMCの物価見通し(中央値、%)2020202120222023長期5~6年後PCEデフレーター(総合)1.21.71.82.02.0コアPCEデフレーター1.51.71.82.0※「PCEデフレーター」、「コアPCEデフレーター」(食料とエネルギーを除いた個人消費支出価格指数)は各年第4四半期の前年同期比の平均値。4.おわりに最後にもう1つIce-Break。先日、筆者の息子は、エイゴの某検定試験を受験し、ギリギリの点数で合格していながら、「俺、目標を達成した。俺、天才。」と筆者や周囲に自慢していた。時が戻せるなら当時の息子に、パウエル議長の「平均インフレ目標」や「最大水準からの不足分」の話を聞かせてやりたいと、執筆中ふと思った。パウエル議長は9月のFOMCで、今後の見通しについて「パンデミックにより経済の見通しは非常に不確実である。」との主旨の発言をした。その言葉の通り、我々は、今後、不確実な新型コロナウイルスの感染動向と向き合い、日々、暮らしてゆかなければならないのかも知れない。しかし、長い冬の*5) (出典・参考文献等)Fed、米・労働省、米・商務省、SMBC日興証券、国際通貨研究所、BNP PARIBAS、アメリカ連邦準備制度(FRS)の金融政策(田中隆之)、各種レポート夜明けにも、眩しく射す太陽があるように、人類がいつの日かこの暗い混乱期を乗り越える時がくると信じ、引き続き、米国の感染症の動向や経済動向を注視してゆきたい。(注) 文中、意見に係る部分は全て筆者の私見であり、ありうべき誤りは全て筆者に帰する。(出典・参考文献等)*5 ファイナンス 2020 Dec.47コラム 海外経済の潮流 131連載海外経済の 潮流

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