ファイナンス 2020年11月号 No.660
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大阪福島松下幸之助創業の地記念碑4大阪市中央卸売市場第一次世界大戦が終わった大正7年頃、経済情勢の急激な変動から、日用品の廉れんばい売、物価の安定を図るため、大阪市では公営市場を設置しました。同年に「米騒動」が起き、国民大衆の食生活が非常に不安定となったことから、生鮮食料品の安定供給の必要性が高まり、大正12年に中央卸売市場法が制定、大正14年3月に開設許可を得ました。昭和6年11月、水陸運ともに至便な現在の福島区野田に当時、東洋一の規模の中央卸売市場を開場しました。なお、平成元年から全面建替え工事が行われ、平成14年11月に完成し、市場施設を一新するとともに市場情報システムを構築するなど、生鮮食料品流通の基幹をなすシステムとして発展を続けています。当署においては、例年、朝の市場見学を実施させていただいています。朝の市場(まぐろのせり市)見学の様子5夢ゆめ洲しま地区、舞まい洲しま地区、此花西部臨海地区のまちづくり○ 夢洲地区(大阪市の一番西に位置する人工島)当該地区は、平成29年8月に「夢洲まちづくり構想」を策定し、「日本国際博覧会(EXPO2025)」の開催やIR(統合型リゾート施設)の建設候補地として、今後の更なる発展が期待されています。なお、北東の一角は、高水準のコンテナ物流拠点となっており、その西側には大規模太陽光発電施設が設置されています。○ 舞洲地区(夢洲の東に位置する人工島)当該地区は、物流・環境等の大阪市の発展を支える機能の集積を図るとともに、多様化する市民のスポーツ・レクリエーションの需要にも対応できるよう、まちづくりを進めています。○ 此花西部臨海地区当該地区は、内陸の西側先端に位置し、陸海の交通の利便性が高く、テーマパークゾーンのUSJ(ユニバーサル・スタジオ・ジャパン)を中心に工業、業務、商業・住宅等の各ゾーンに区分され、快適な居住空間の形成や賑わい、集客・観光の拠点づくりの推進により、複合的な市街地の形成を目指しています。6おわりに福島区は、戦後、闇市として発展した昭和遺産の「野田地じごく獄谷だに」やラーメン激戦区としても有名であるなど、グルメスポットが数多く存在し、食べ歩きが堪能できるホットな街になっています。交通もJR(環状線・東西線・桜島線(JRゆめ咲線))、阪神電鉄(阪神なんば線)、地下鉄(千日前線)及び市バスが市内要所に通じており、至便な立地ですので、お近くにお越しの際は、是非お立ち寄りください。80 ファイナンス 2020 Nov.連載各地の話題

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