ファイナンス 2020年10月号 No.659
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のの、欧州委員会は、ドイツの2020年の実質成長率を、前期比▲6.3%と予測している。2021年には同+5.3%とプラス成長が見込まれている*3が、感染状況次第では、見通しを下回る成長となりかねない。以上のように、ドイツ経済は底打ちしつつあるものの、その先行きをめぐる不確実性は大きい。ユーロ圏経済に与える影響の大きいドイツ経済について、今後も注視したい。*3) 見通しは、いずれも2020年7月時点。(図6)GDP内訳(2019年)(%)民間消費50.5政府消費20.3総固定資本形成21.6輸出(財・サービス)46.8輸入(財・サービス)41.0(出所)ユーロスタット(図5)鉱工業生産の推移6070147102018201920201471014768090100110(2018=100)(出所)ユーロスタット(図4)小売売上高の推移80147102018201920201471014790100110120(2018=100)(出所)ユーロスタット(図2)実質成長率の推移2.91.30.65.02.63.63.4▲0.81.9▲1.31.42.5▲2.01.2▲0.1▲7.8▲33.5▲40▲35▲30▲25▲20▲15▲10▲505101918201720182019202017ⅢⅣⅡⅠⅢⅣⅡⅠⅢⅣⅡⅠⅡⅠ(前期比年率、%)四半期暦年(注)年率の値は筆者試算。全て季節調整値を使用。(出所)ドイツ連邦統計局、Datastream個人消費総固定資本形成在庫投資政府支出純輸出実質GDP(図3)PMIの推移01471014710147820181020304050607020202019(ポイント)(出所)MarkitコンポジットPMI製造業PMIサービス業PMI46 ファイナンス 2020 Oct.連載海外経済の 潮流

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