ファイナンス 2020年9月号 No.658
13/88

特集九州財務局及び管内財務事務所は人手・人材(後継人材)不足を解消し、関係人口の創出・拡大にも寄与する新たなソリューションとして、都会の副業・兼業人材の活用事例を発信し、その機会を提供している。取組の一つとして「副業・兼業人材」活用セミナーを開催(熊本・宮崎)した。同セミナーの反響は大きく、地元メディアに取り上げられたほか、地方公共団体や企業からの問い合わせや相談を受け、当局が都会の副業人材・仲介者へのつなぎ役を果たしている。セミナーを契機として、熊本県八代市は、地元商工会議所・商工会、地域金融機関、副業プラットフォームを運営する事業者と連携した「副業人材活用プロジェクト」を発足させた。また、地元老舗割烹や海外展開を図る事業者をはじめとする多種多様の地域企業が、副業プラットフォームを利用した求人に動いており、多数の応募があるなど、副業人材活用の動きが拡がりつつある。関係人口の創出・拡大にも寄与する新たなソリューション提供支援九州財務局及び管内財務事務所11今後の取組財務局では、今後も地域貢献を果たすため、その機能とネットワークを十分に発揮し、各地域の活性化や地方創生の一助となる取組を進めていくとともに、それを支援するための情報発信を行っていく。また、新型コロナ感染症の拡大が地域経済に与えた影響を踏まえつつ、地域の実情に応じて、地域経済の復興に向けた支援も積極的に行っていく。なお、令和元年度地域連携事例集は財務局のホームページで公開している。財務局別、またはカテゴリー別に取組事例を閲覧できる。https://www.mof.go.jp/about_mof/zaimu/renkei/2019.htm ファイナンス 2020 Sep.9令和元年度の事例集から紹介全国財務局の地域連携の取組

元のページ  ../index.html#13

このブックを見る