プロジェクトK～ずっと住みたいと思うまち創り～川根本町 企画課 企画調整室長北村 浩二１川根本町の概要大井川鐵道井川線 奥大井湖上駅川根本町は、静岡県の中央部を流れる大井川中流域、東は静岡市、西は浜松市、南は島田市に隣接し、北は南アルプス国立公園の最南端に接続する中山間地域に位置します。町の北部には、赤石山系から派生する2,000m級の峰々が連なり、その山すそから町を二分する形で大井川が南下しています。島田市のJR金谷駅を起点に当町千頭駅に至る区間を大井川に沿って大井川鐵道が走り、千頭・静岡市葵区井川間では大井川鐵道井川線が運行され、地域住民の通勤通学や観光客等に広く利用されています。昨今では、機関車トーマスが運行され、多くの人々が遠方から当町を訪れます。主要産業は、日本有数の銘茶として全国に知られている「川根茶」の中心的産地であり、町全域において生産されています。しかしながら、大学進学を機に町外で就職する傾向が強く、また、結婚後に町外へ転出する世帯も少なくないことから、人口減少の進行が顕著となっています。２サテライトオフィス誘致そのような中、町では2015年に光ファイバと高速無線システムによるネットワークを整備し、それを活用してサテライトオフィスの誘致やテレワークの推進を図ることとし、これまでにない業種・職種を創出するとともに、時間や場所を選ばない働き方を提案することで、若い世代の転出抑制を図ることとしました。静岡県の協力を得て、首都圏で行われるICT技術展示会等で誘致活動を実施した結果、世界的IT企業のZohoグループ日本法人であるゾーホージャパン（株）が2017年にサテライトオフィスを開設しました。サテライトオフィス 現地見学会の様子誘致企業となるゾーホージャパン（株）から、地域住民や地域活動団体等と連携しながら地方創生が推進できる組織が必要という意見を頂いたため、地域に根差す活動を実施している地縁団体とゾーホージャパン（株）、そして県と町が構成員となる「プロジェクトK」を設置しました。（プロジェクトKとはプロジェクトKAWANEを意味します。）川根本町72 ファイナンス 2020 Jun.連載各地の話題
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