ファイナンス 2020年6月号 No.655
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別展を一定期間おきに開催します。また、1階にある約100席のシアターでは、アイヌ文化を多様な視点から紹介する映像を高精細・大画面でご覧頂けます。なお、館内の解説パネルや表示、音声ガイドは、アイヌ語をはじめ日本語、英語、中国語、韓国語等最大8言語に対応しており、中でもアイヌ語を第一言語として最初に表示しています。イ 国立民族共生公園国立民族共生公園は、最大約530人を収容できる体験交流ホール、体験学習館、工房や、チセ群を再現した伝統的コタンなどで構成され、多彩な体験プログラムを通じてアイヌ文化を学ぶことができるフィールドミュージアムです。体験交流ホールでは、ユネスコの無形文化遺産に登録されているアイヌ古式舞踊や、ムックリ(口琴)、トンコリ(五弦琴)の演奏などのアイヌの伝統芸能を、最新の映像技術を駆使した美しい映像を取り入れた演出により上演しています。体験学習館では、アイヌの暮らしの知恵と自然の恵みが詰まった食文化の体験をすることができます。またアイヌの伝統楽器を実際に手に取っての演奏体験、小さなお子様が遊びながらアイヌ文化に触れることができるキッズプログラムも用意しています。工房では、木彫や刺繍、織物などの製作体験や、工芸製作実演などを楽しむことができます。伝統的コタンでは、季節ごとに行われる様々な伝統的な儀礼を見学していただけます。また、いろりを囲んで来演者と交流を行う歓迎の儀礼のほか、民族衣装の着用体験、生業用具の制作体験、アイヌ語プログラムなどに参加していただくこともできます。また、ウポポイでは、10月までの土日祝日及び夏休み期間の毎日、20時までの夜間営業を実施します。夜のウポポイをより魅力的に楽しんでいただけるよう、この時間帯ならではの特別なプログラムをご用意しています。その一つが、アイヌに伝わる神話を上演するダイナミックなプロジェクションマッピングのショーです。体験交流ホール壁面への投影と、園内に配置す博物館外観博物館展示室博物館シアター多言語表示の例(国立アイヌ民族博物館) ファイナンス 2020 Jun.25アイヌ政策の現状と「民族共生象徴空間(ウポポイ)」の開業についてSPOT

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