ファイナンス 2020年5月号 No.654
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各地の話題●はじめに瀬戸税務署は岡山県の南東部に位置しており、明治29年11月に本荘税務署として和気郡本荘村(現在の和気町)に開庁しましたが、明治33年4月に本荘税務署の管内と金川税務署の管内の一部(旧赤坂郡)を統合、新たに瀬戸税務署が開庁し、現在の署長は70代目となります。管内は岡山県では「東備」地域と言われ、管轄区域は、備前市、赤磐市、和気郡和気町及び岡山市東区瀬戸町の3市1町から構成され、東端は大阪国税局相生税務署管内と隣接しています。瀬戸税務署の特色の一つとして、管内には多くの酒類製造場があり、当署の税収の6割超を酒税が占めていることが挙げられます。◆人口増加傾向にある町 「岡山市東区瀬戸町」税務署のある岡山市東区瀬戸町は、旧赤磐郡瀬戸町で平成19年1月に岡山市と合併しました。JR山陽本線や山陽自動車道が通り、交通の利便性が良く、万まん富とみ地区には、キリンビールの西日本最大の製造工場である「キリンビール岡山工場」があり、観音寺地区にはIPU・環太平洋大学の本校があるほか、当署管内で唯一人口が増加傾向にあります。◆海と緑と炎の町「備前市」備前市の南部には兵庫県赤穂市に隣接している伊い里り・日ひなせ生・寒そうご河地区があり水産業が盛んですが、特に牡蠣養殖が盛んで、その牡蠣をふんだんに使ったお好み焼き「カキオコ」は観光客に大変人気です。また、備前市の中部には、現存する世界最古とされる庶民のための公立学校で国宝にも指定された「旧閑しず谷たに学校(講堂)」があり、長州藩の明倫館、水戸藩の弘道館と並び、日本三大学府の一つと称されています。自然・歴史・文化に 触れ、お酒を嗜む瀬戸税務署 総務課長小林 亘岡山県 ファイナンス 2020 May.71連載各地の話題

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