ファイナンス 2020年5月号 No.654
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第二十八回 みなでエールを。ニイ「ガタ」、「トキ」、書いてみませんか?非常に厳しい状況が続いていますが、飲食店のテイクアウト・デリバリーを通じて応援する「エール飯」が全国各地で行われるなど、様々な工夫が行われていますね。新潟県庁でも、古町花街の伝統ある様々な料理店からお弁当を作って頂く取組が3月中旬から続いています。応援歌(エール)が切磋琢磨さて、エールといえば、現在放映中の連続テレビ小説の題名です。1909年福島出身の作曲家古関裕而さん夫妻をモデルにした、第二次世界大戦で傷ついた人々の心を音楽の力で勇気づけていこうという物語です。高校野球の「栄冠は君に輝く」、「東京オリンピックマーチ」、「モスラの歌」まで、古関裕而さんの曲は様々な場面でなじみ深いのではないでしょうか。連続テレビ小説の題名にもなっている応援歌(エール)。若き古関裕而さんが作曲した早稲田大学応援歌の「紺碧の空」のエピソードも登場するようです。「わせだー わせだー はーしゃ はーしゃ わっせっだ」という締めは耳に残りますよね。作曲当時は第七応援歌、その後第一応援歌に。一体応援歌は何種類あるんでしょう。これは、慶應義塾大学のカレッジソングとも言うべき応援歌「若き血」に対抗して、22歳の古関裕而さんが1931年に作曲したものです。その後、慶應義塾大学は、同じく古関裕而さんに依頼して1946年に応援歌「我ぞ覇者」が誕生したのだそうです。さらに遡ると、「若き血」は早稲田大学の校歌(「都の西北」と呼ばれています)に対抗して1927年に作られたものだそうです。大胆に縮めれば、1907年に制定された「都の西北」がなければ、「若き血」の存在も、古関裕而さんが両校の応援歌を作ることもなかったかもしれません。新潟県総務管理部長(元財務省広報室長)佐久間 寛道写真:現在も見学可能な相馬御風宅60 ファイナンス 2020 May.連載ニイ「ガタ」、「トキ」、書いてみませんか?

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