ファイナンス 2020年5月号 No.654
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重要とのことで、バミー(細い中華麺)、センヤイ(幅広の生麺)、センミー(幅の細い乾麺)などのオプションがあることが重要とのことです。真っ先に思い浮かべるタイ料理といえば、ガパオ・トムヤムクン・パッタイのいずれかではないでしょうか。私はカオマンガイ(チキンライス)が特に好きなのですが、タイ人に言わせると伝統的なタイ料理ではないそうです。これらの“タイ料理”は屋台で食べると50~100バーツ(約165~330円)程度の料金であり、日本の感覚だと非常に安いのですが、やや量が少ない感じがします。これは、タイでは非常に多くの屋台があり、食事のテイクアウトが気軽にできることが大きいのではないでしょうか。1日に平均4~5回食事をするタイ人が多いそうです。食事の満足度が非常に高いと感じていますが、その要因としては、値段もさることながら、タイ料理に限らず、和食、中華、イタリアン、フレンチ等何をとっても美味しいことです。和食については、下手すれば日本の和食より美味しい店はたくさんありますし、何より驚愕するのは、オーナーは日本人であっても、実際の調理はタイ人のみで行っている店もあり、それでも非常に美味しいところが多いことです。それは和食に限らず、他の料理でも同様です。【気候】雨季(5~11月)、乾季(11~翌3月)、暑気(3月~5月)に分かれます。雨季は湿度が高めであり、ほぼ高確率で1日に1回雨が降ります。乾季には1ヶ月に1、2回程度降雨があるかないか程度の頻度でしか雨が振らず、渇水が生じる年もあります。執筆時点では暑気で、日中の最高気温が37度前後ですが日本の夏のような高い湿度ではないため過ごしづらくはありません。【大気汚染】PM2.5の空気中の濃度が高く、数キロ先の視界が霞みます。専用のアプリケーションで毎日数値の確認し、マスクをして通勤しています。数値が悪い日にマスクなしで出かけると喉の違和感が生じる場合があり、危険を感じましたのでタイでの外出時にマスクの着用は欠かせません。PM2.5のみならず別の粒子も飛んでいるようで、自宅に帰るころにはマスクが薄黒くなっているときもあります。学校教育にも影響を来しており、数値が高いと予想される週は学校が臨時休校となる場合があります。近年はマスク着用する割合が高く、COVID-19の情報が出始めた2月上旬あたりからは公共の場ではほとんどのタイ人がマスクをする状況です。(パッタイ)(トムヤムクン)(ガパオ)48 ファイナンス 2020 May.連載海外 ウォッチャー

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