ファイナンス 2020年5月号 No.654
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他方で利便性もあり、Grabを代表とする配車アプリがあり、バンコクであれば5~10分、観光客・外国人ということで観光客料金でぼったくられることなく、正規料金で乗車することができます。また、飲食店と提携し、食事のデリバリーもアプリで簡単に行えます。広くタイ人の間でも普及していたことが幸いし、3月22日より開始されたCOVID-19の感染拡大に伴う措置として飲食店がテイクアウト・デリバリーに限られたにも関わらず、普段どおりの食事ができるありがたさを感じます。また、タイ政府からのテレワークの呼びかけ、および4月3日からの夜間外出禁止令により、渋滞が相当緩和されている状況です。渋滞緩和の意味もありますが、モノレールや地下鉄がバンコクを放射線状に張り巡らされ、現在も拡張が進んでいます。計画時点では料金設定の関係上、需要がそれほどないのでは、とホームの幅員や車両数が少なめであるため、蓋を開けてみると非常に需要があり、朝夕の通勤ラッシュは東京のそれと大差ありません。【食事】タイの食事事情がおそらく最もご関心があると思われる点ではないかと思います。まず、個人的なおすすめは、虎ノ門界隈で楽しめるタイ料理をご紹介しますと、スクンビット・ソイ39というタイ料理店をご存知の方も多いかと思います。当時名前について深く考えたことはありませんでしたが、タイにて日本人がよく住むエリアがプロンポン、そして、その通りの一つがスクンビット・ソイ39でして、私もそこに住むこととなり、そういえばなんて店だったかと思い出し、まさかの一致を見ました。ちなみに、日本に7年の留学経験のあるタイ人にインタビューしてみたところ、タイ人にとっては麺の種類がバンコクにおける渋滞状況(太線は2020年3/31~4/6、点線は2019年の平均 出典:TomTom)渋滞時のバンコク (※バイクが4輪車の間を縫って移動している様子がわかる)バンコクでの青信号待ちのバイクの集団 ファイナンス 2020 May.47海外ウォッチャーFOREIGN WATCHER連載海外 ウォッチャー

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