ファイナンス 2020年4月号 No.653
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各地の話題1はじめに佐世保市は、人口約24.5万人を擁する長崎県下第2の中核都市です。明治の初期までは人口約4千人の一寒村でしたが、明治22年(1889年)に旧海軍の鎮守府が設置されたのを機に軍港として急速に発展し、明治35年(1902年)に「村」から一挙に「市」になりました。現在は造船業を中心とする製造業とともに、県北地域の商業・サービス業の中心となっています。「九十九島」に代表される西海国立公園などの自然に恵まれ、米海軍基地を有する国際色豊かな港町でもあります。また、全国的にも有名なハウステンボスもあり、毎年多くの観光客を魅了する観光都市としても知られています。2佐世保港と佐世保税関支署○佐世保港リアス式の入り江とたくさんの島々を持つ天然の良港「佐世保港」は、明治22年(1889年)から昭和20年(1945年)までの間、軍港として成長を続けました。戦後は、旧日本軍が残した港湾・造船施設を基盤として再出発し、昭和23年(1948年)には貿易港として開港指定されました。その後、昭和27年(1952年)に米海軍佐世保基地、さらに翌年、保安庁警備隊佐世保地方総監部(現海上自衛隊佐世保地方総監部)が設置されました。現在は、佐世保港内を遊覧する「SASEBO海軍クルーズ」もあり、“「海風の国」佐世保”を楽しめます。○佐世保税関支署佐世保税関支署の歴史は、明治40年(1907年)7月に「長崎税関佐世保監視署」として設置されたことに始まります。昭和15年(1940年)に出張所に昇格したものの、第二次世界大戦中の昭和18年(1943年)には税関官制廃止により門司海運局長崎支局佐世保出張所に併合されました。戦後、昭和21年(1946年)に「門司税関佐世保税関支署」として再開し、昭和28年(1953年)、長崎税関独立とともに「長崎税関佐世保税関支署」となり、現在に至っています。ようこそ「海風の国」佐世保へ長崎税関 佐世保税関支署 統括監視官冨田 寿文佐世保市佐世保税関支署管轄区域 ファイナンス 2020 Apr.77連載各地の話題

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