第二十七回 翔んで埼玉～雪国新潟とマンガ～ニイ「ガタ」、「トキ」、書いてみませんか？今回は、自宅でも楽しめるものとして、マンガを取り上げたいと思います。マンガもアニメも映画も、様々な配信サービスの発達を通じて、好きな作品を好きな時間に自宅で鑑賞できるようになりました。表題の『翔んで埼玉』という実写映画、2020年日本アカデミー賞最優秀監督賞等を受賞するなど、2019年を代表するヒット作品です。愛を持ちつつ埼玉県（と関東各地）をさげすみながら展開し、郷土愛をくすぐる内容なのですが、もともとは1983～4年に描かれた同名の漫画が原作です。最近になってSNSで話題になり、書籍の復刻、そして映画化につながったそうです。SNSの力はやはりすごいですね。著名な漫画家が輩出さて、『翔んで埼玉』というマンガの作者は、新潟出身の魔夜峰央さんです。新潟から埼玉県所沢市に転居した際描かれたとのこと。『パタリロ！』の作者、といえば多くの方がご存じではないでしょうか。『ドカベン』『あぶさん』の水島新司さん、『うる星やつら』『めぞん一刻』の高橋留美子さん、『るろうに剣心』の和月伸宏さんなど、著名な漫画家の輩出が多い新潟県。『天才バカボン』『おそ松くん』の赤塚不二夫さんも、生まれは満州国ですが、終戦後、父の出身地である新潟で生活されています。もちろん、全国各地にマンガで有名な地域はあり、また著名な漫画家、例えば手塚治虫さんは宝塚市出身、藤子不二雄のお二方は富山県出身だったりする訳ですが、以前から新潟出身の漫画家が多いと言われています。いずれにせよ、世界からみれば、日本全体がマンガ・アニメの聖地ですよね。なぜ新潟出身の漫画家が多いのか。これは雪国で冬は家に滞在せざるを得ないから、とか忍耐が必要な作業が多いから、日本海側の交流拠点だったから等言われていますが、どこに真実があるかわかりません。当時地方では珍しかった1983年から続く同人誌の展示即売会、アニメ・マンガを学ぶ専門学校やマンガコースを持つ高校も存在し、著名な漫画家の方々や関係者の方々の努力で整えられた環境がうかがえます。ちなみに、新潟県は、高校卒業生の4人に1人が専門学校（専修学校の専門課程）に進学していて、その進学率は全国第一位です。職人肌の強い県です。特に新潟市は、マンガ・アニメに力を入れています。新潟市が運営するマンガ・アニメ情報館、新潟市マンガの家、は日本のアニメ聖地88に選ばれています。2017年には、新潟市役所が首都圏で放映されたアニメのメインスポンサーになり（全国初のようです）、その型破りな発想と戦略、思い切りの良さが話題になりました。新潟県総務管理部長（元財務省広報室長）佐久間 寛道マンガ・アニメのまちにいがたサポートキャラクター46 ファイナンス 2020 Apr.連載ニイ「ガタ」、「トキ」、書いてみませんか？
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