ファイナンス 2020年4月号 No.653
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◯平成27年10月耐震改修工事に先立ち、地下大書庫内の書類を移転する必要があるため、4号館地下駐車場の一部を書庫として整備し、大書庫南側半分の書類を移転させた。◯平成28年1月国土交通省から、地下階床等のはつり工事に伴う執務室への影響等を把握するため、使用する工事機材の騒音・振動試験の実施等が提示され、電動ブレーカ等10種類の機材を使用し、直上階等において、騒音計及び振動計による測定及び周辺職員への騒音状況の聞き取りを併せて行った。当該試験結果により執務に影響のある工事については休日や平日の早朝に行うことで、勤務時間内における騒音・振動の軽減を図ることとし、執務への影響が軽微な工事を勤務時間内に行う工程を組むことで、工事が滞りなく行われた。◆ 耐震改修工事中の建物基礎下掘削状況 ◆◯平成30年1月南工区が完成し、東門受付、仮眠室、仮設シャワー室及び印刷室等が設置され、コンビニの仮移転も行われた。東玄関は歩道部分に車を通す等、車両と歩行者の導線を工夫することで通行止めをせずに南工区から北工区への工事区域の切替えが行われた。◯平成30年10月免震装置の一部として設置する24基のオイルダンパーにKYB(カヤバ)社製が使用されたが、そのうち既に南工区に納入済みの12基に大臣認定への適合が不明な製品が納品されていたため、交換等の対応を行った。工事の発注者である国土交通省において、交換等を行った12基を含む24基のオイルダンパー全てについて、KYB(カヤバ)の三重工場において立会い検査を実施し、大臣認定に適合していることを確認のうえ、令和元年10月までに全てが無事に設置された。なお、検査にあたっては、第三者機関と財務省の工事担当者も立会いを行っている。◯平成31年1月昭和39年に造園された前庭の植栽は、桜(鬱金、関山、枝垂れ)の木を3本残したのみで、特徴的であったヒマラヤスギなどのほとんどの樹木が耐震改修工事に伴って伐採された。新たに造園する前庭には落葉樹のハナミズキを前面に列植し、同じく落葉樹のヒ◆ 前庭植栽完成イメージ図 ◆ ファイナンス 2020 Apr.35財務省本庁舎耐震改修工事を終えてSPOT

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