ファイナンス 2020年4月号 No.653
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品の輸出を促進する。・司令塔組織の創設11.6億円(新規)・輸出に取り組む事業者への支援強化3.2億円(新規)・生産段階での食品安全確保への強化10.4億円(+6.1億円)・輸出向けHACCP等対応施設整備14.7億円(新規)・グローバル産地づくりの強化4.7億円(+2.9億円)(2)消費者ニーズに合った作物の生産支援ア 農業者が国内外の消費者ニーズに合った作物を生産し、所得向上を図ることができるよう、水田活用の直接支払交付金による飼料用米支援を見直し、野菜・果樹などの高収益作物への転換支援へのシフトを進めつつ、野菜・果樹生産への先進技術導入等による生産性向上の取組を支援する。・水田活用の直接支払交付金3,050.0億円(▲165.0億円)・持続的生産強化対策事業補助金のうち果樹、野菜・施設園芸支援対策67.6億円(+2.1億円)イ 消費者ニーズを踏まえた経営判断をより一層支援するため、米・麦・大豆等を対象としたナラシなど既存の縦割り的な収入補填の制度から、品目横断的な収入保険への移行を推進する。・畑作物の直接支払交付金【所要額】2,163.2億円(+164.8億円)・収入減少影響緩和交付金【所要額】644.6億円(▲95.7億円)・収入保険制度の実施211.0億円(+4.9億円)ウ スマート農業の社会実装を進めるため、AIやIoTなど先端技術の生産現場での導入・実証に加え、得られたデータの活用や教育の推進など環境整備の取組を支援する。・スマート農業総合推進対策事業15.0億円(+10.0億円)エ 農業農村整備事業において、野菜・果樹など高収益作物の生産に取り組む地区を優先採択する仕組みを導入した上で、高収益作物に転換するための水田の畑地化・汎用化などの推進を支援する。・農業農村整備事業3,264.4億円(+4.1億円)(3) 新規就農者の確保と担い手への農地集積・集約化ア 次世代を担う人材を育成・確保するため、新規就農者の確保に向けた取組を引き続き支援するとともに、新たに就職氷河期世代や都市の生活困窮者を含めた潜在的な就農希望者に対し、就農検討段階から定着段階までの総合的な支援を創設する。・農業人材力強化総合支援事業212.5億円(+2.5億円)・潜在的就農希望者の就農定着支援5.0億円(新規)イ 担い手への農地集積・集約化を加速するため、人・農地プランの実質化を推進する。・人・農地プランの実質化の推進5.0億円(+2.4億円)(4) 水産改革を推進する新たな資源管理と 成長産業化水産資源の回復・維持を通して「稼げる漁業」を実現するため、資源調査体制を見直し、先進的な水産資源の評価・管理方法を導入するとともに、資源管理に積極的に取り組む漁業者の減収を補填する漁業経営安定対策(積立ぷらす)に所要額を計上し、資源管理を後押しする。・新たな資源管理システムの実施319.7億円(+68.8億円)(5)CSF・ASFなど家畜疾病への対応強化CSF・ASFなどの家畜疾病の発生予防・まん延防止のため、農場における衛生管理水準の向上を図る取組や野生イノシシの感染状況の検査の促進等を行うとともに、「家畜伝染病予防法」に基づく、と殺された家畜に対する手当金や都道府県が実施する検査・消毒等に要する経費を計上している。また、検疫探知犬の大幅増頭など水際検疫体制を強化する。・消費・安全対策交付金30.2億円(+10.0億円)・家畜伝染病予防費85.9億円(+53.2億円)・水際検疫の強化9.7億円(+5.4億円)14 ファイナンス 2020 Apr.令和2年度予算特集:3令和2年度農林水産関係予算について 特 集

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