ファイナンス 2020年3月号 Vol.55 No.12
32/84

等に取り組む団体をモデル的に支援し、インバウンド拡大による地域活性化を推進する。5.文化関係予算5-1. 文化財の確実な継承に向けた保存・活用の推進○文化財防衛のための基盤の整備(245億円⇒257億円(+5.1%))文化財の修理・整備等に加え、文化財の継承に必要不可欠な伝統の技や原材料確保等への支援、散逸・流出を防ぐための国宝・重要文化財等の買上げ等を行う。・ 災害等から文化財を護るための防災対策促進プラン国民共有の財産である文化財を護るための防火・耐震対策等を行う。なお、元年度補正予算より新たに補助金(国宝重要文化財等防災施設整備費補助金)を創設し、本取組を推進する・ 国宝・重要文化財建造物保存修理国宝・重要文化財(建造物)を適正に維持し、次世代へ確実に継承するための保存修理事業を実施する5-2.文化発信を支える基盤の整備・充実○博物館文化拠点機能強化プラン(20億円(新規))博物館を中心とした文化クラスターの形成等、文化振興の拠点としての役割を果たせるよう、その活動の充実を図る。5-3. 文化資源の“磨き上げ”による好循環の創出※ 国際観光旅客税財源充当事業○日本博を契機とした観光コンテンツの拡充(35億円⇒45億円(+30.8%))日本博の開催を契機として、これまでにない形で文化財を活用したインバウンド向けの観光コンテンツを全国各地で創出し、訪日外国人の地方誘客・消費拡大を促進する。○文化財・博物館等のインバウンド対応(10億円⇒18億円(+84.7%))地方博物館・美術館等のキャッシュレスやオンライン予約対応、多言語案内板の整備、ナイトタイムの活用を促進し、訪日外国人の地方への誘客を促進する。6.臨時・特別の措置2年度予算の「臨時・特別の措置」として、児童・生徒等の学習の場である学校施設等の耐震化等を進めるとともに、津波からの迅速な避難等のための海底地震津波観測網の整備等を行うなど、「防災・減災、国土強靱化のための3か年緊急対策」の実施に必要となる経費1,143億円(文科省1,092億円、内閣府37億円ほか)を計上(一部再掲)。・ 公立学校施設整備(507億円、一部再掲)・ 国立大学等施設整備(381億円、再掲)・ 国立大学設備整備(28億円)・ 国立大学船舶建造費(57億円)・ 国立高等専門学校施設整備(49億円、再掲)・ 私立学校施設整備(43億円)・ 認定こども園施設整備(5億円)・ 南海トラフ海底地震津波観測網(N-net)の構築(59億円) 等28 ファイナンス 2020 Mar.令和2年度予算特集:2令和2年度文教及び科学振興費について 特 集

元のページ  ../index.html#32

このブックを見る