ファイナンス 2020年2月号 Vol.55 No.11
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 はじめに鹿児島税務署は、鹿児島市と離島である鹿児島郡三島村(薩摩半島の先端から南南西約40kmの位置にある3島からなる村)及び鹿児島郡十島村(12島が南北に約160kmに渡る日本一長い村)の一市二村を管轄(管内面積:680km2、管内人口約60万人)しています。明治29年に開庁し、その後、昭和23年の伊集院税務署への分離や平成13年の庁舎移転を経て、現在に至っています。管内は、年間平均気温18℃と温暖な気候と九州新幹線、鹿児島本線及び日豊本線といった鉄道や南西諸島・関西方面への海上交通の基点から、南九州の交通及び物流の拠点であり、陸上・海上・航空交通の中心地となっています。また、雄大な桜島や波静かな錦江湾など自然に恵まれ、島津77万石の城下町として栄えた歴史情緒あふれる都市です。 管内の名所・話題市内中心部のいたるところに「明治維新」という近代国家への大変革に導いた、西郷隆盛や大久保利通をはじめとした鹿児島・薩摩の偉人達の銅像がありますので、その一部をご紹介いたします。〔若き薩摩の群像(写真左)〕鹿児島市の玄関口・鹿児島中央駅を降り立つと、江戸時代の末期に国禁を犯して海外留学を果たし、新生日本を建設する原動力となった薩摩藩士17人の英国留学生をモチーフにした「若き薩摩の群像」の像碑が出迎えてくれます。17人の銅像のなかには、東京開成学校(現在の東京大学)初代校長の畠山義成像や札幌麦酒醸造所を建設した村橋久成像などがあります。〔川路利良像(写真右)〕川路利良は、禁門の変にて戦功を挙げ、西郷隆盛の推薦で欧州の警察を視察した後、日本初の警察制度を構築し、初代大警視(後の警視総監)に就任した「日本警察の父」です。銅像は、鹿児島県警察本部前に設置されています。なお、皆与志町の生家近くのバス停は、川路にちなみ「大警視」と名付けられています。このほか、大河ドラマの主人公となった「天璋院篤姫」像、連続テレビ小説で「五代ロス」と称された「五代友厚」像のほか、鹿児島の総氏神様とされる照国神社の境内に鎮座する島津藩第11代藩主「島津斉彬」像など、維新の歴史に思いを馳せながら巡ることができます。おじゃったもんせ! 「歴史と文化の街」へ~鹿児島~鹿児島税務署 総務課長松尾 幸司鹿児島86 ファイナンス 2020 Feb.連載各地の話題

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