ファイナンス 2020年2月号 Vol.55 No.11
37/96

財務局発足70周年記念座談会(前編)~地域のための財務局~○司会 令和元年6月に、財務局が発足70周年を迎えました。この場では、今後の財務局を担う世代の皆様にお集まりいただき、「今の財務局が抱えている課題」、「地域社会に対して果たす役割」、「課題解決のために今できること」という3つのテーマについて意見交換を行いたいと思います。まず、今の財務局が抱えている課題や、果たすべき役割についてご発言いただければと思います。○前田(福岡) 財務局が従来から行ってきた業務は、それ自体が各地域に貢献するためのものだと思います。地域連携や地域貢献という言葉を意識したときに、もちろん、新たなことにチャレンジする姿勢も大切ですが、今ある業務に真摯に取り組んでいくことが、果たすべき役割の根底にあると思います。○寺嶋(東北) 金融行政では従来の監督業務という柱がある一方で、ここ数年、金融仲介に関連する業務が重要視されてきています。金融仲介の関連業務のボリュームも増える中で、従来の業務もおろかにできない状況に複雑な思いもあります。○伊藤(東海) 財務局行政は時代に合わせて変わっていかなければならないとは思いますが、同時に、その変化のスピードに現場がついて行けるのかということも課題の一つだと思います。そういった課題に向き合わなければ、財務局は社会から取り残されてしまうのではないでしょうか。○金子(中国) 時代とともに変化するためには、個々の業務においてもスクラップアンドビルドを行っていく必要がありますが、従来の業務をスクラップすることはハードルが高いですよね。もちろん、それぞれの業務がなぜ必要なのかという点は常に検討されていると思うんですけど、絶対に必要ないと言い切ることは難しいと思います。真に必要な業務なのかどう財務局職員による座談会大臣官房地方課上段(左から)下段(左から)亀井智子 (大臣官房地方課)平田真紀乃(沖縄総合事務局財務部八重山財務出張所)前田大武 (福岡財務支局管財部管財総括第一課)原聡一朗 (九州財務局理財部金融監督第一課)松下正憲 (四国財務局総務部経済調査課)片山昌俊 (近畿財務局大津財務事務所総務課)金子将大 (中国財務局岡山財務事務所総務課)川田恵嗣 (北陸財務局福井財務事務所総務課)伊藤康次 (東海財務局岐阜財務事務所財務課)下園麻梨江(関東財務局甲府財務事務所総務課)寺嶋愛加 (東北財務局理財部金融監督第一課)細川慶和 (北海道財務局理財部特別主計実地監査官) ファイナンス 2020 Feb.33財務局70周年~これからの財務局のあるべき姿~SPOT

元のページ  ../index.html#37

このブックを見る