ファイナンス 2020年2月号 Vol.55 No.11
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財務局70周年 ~これからの財務局のあるべき姿~大臣官房地方課昨年6月1日をもって財務局は発足70周年を迎えました。これまで財務局で勤務された諸先輩方、関係者の皆様に心より感謝申し上げます。財務局は、地域に根差した財務省の出先機関として、社会の変化に対応し地域貢献に努めてきておりますが、特に最近では急激な社会の変化に直面しています。ICTの進展等により様々な格差の原因となっていた情報の非対称性が解消されつつあります。また、Digital Disruptionによりシェアリングエコノミー、異業種間の提携等の新たなビジネスモデルが次々に誕生してきており、業態の垣根が失われつつあります。職務環境に関しても、ハラスメントの根絶、ワークライフバランスの充実等が課題となってきています。こうした変化は、即座に全国津々浦々まで波及し、各地域は各々創意工夫をこらして吸収し発展させていきます。それとともに財務局をはじめ行政に対するニーズや期待も複雑化・高度化してきますので、こうした地域の声にしっかりと応えてくことが求められています。財務局は、発足以来、戦後の混乱期、戦後復興、高度経済成長期、バブル経済の崩壊、デフレ経済、等々と環境が目まぐるしく変化する中で、地域に存在する行政機関として、多くの困難に直面しながらも常に地域に寄り添い地域とともに歩んできました。未来永劫この姿勢が変わることはありません。財務局の良き伝統を守りながら、これからも社会常識の変化、地域のニーズの高度化・多様化・複雑化に応じて絶えず挑戦、自己変革を続けていく必要があります。一方で、いつの時代であっても変わらず大切なものもあります。その一つが、全職員が内に秘めている熱い志です。財務局の使命や組織理念を心に刻み、何かあれば振り返りながらブレることなく地域貢献を進化していかなければなりません。こうした財務局の発展を少しでも支えていけるような地方課でなければならないことは言うまでもありません。財務局発足70周年に寄せて ~昭和から平成、令和へ、そして未来へ~大臣官房地方課長 谷口 眞司 ファイナンス 2020 Feb.31SPOT

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