ファイナンス 2020年1月号 Vol.55 No.10
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岩国●錦帯橋錦帯橋は、山口県下最大の川である清流・錦川に架かる橋で、1673年、第3代岩国藩主吉川広嘉の時代に完成しました。日本三大名橋の一つです。同橋は、長さ193.3m、幅5mの五連の木造アーチ橋で、桁、楔、梁、棟木などの部材を組み合わせた世界唯一の構造です。古人から伝わる匠の技を反映させたその姿と、城山や錦川の清流が描き出す山紫水明とが四季折々の変化の中で見事な景観を作り出し、訪れる人々の心を魅了してやみません。同橋は、人類共通の宝物、未来に引き継いでいくべき遺産として「世界遺産」の仲間入りを目指しています。錦帯橋の冬景色陽光と影のコントラスト●シロヘビシロヘビは、古くから岩国市に集中して生息しているもので、商売繁盛、開運の守神様などと言い伝えられており、1972年、「岩国のシロヘビ」として天然記念物に指定されました。シロヘビの誕生がいつ頃かは不明ですが、関ヶ原の戦いの後、岩国に移封された初代岩国藩主吉川広家が米作りを始めたころ、多くの米倉でネズミをエサにしていたアオダイショウが色素細胞のない変種となり、それが遺伝し生まれてきたとされています。シロヘビは長さ180cm、胴回り15cmほどで、目はルビーのように赤く、全身は白く光沢があり、その姿は清楚でとても神秘的です。4特産品資源岩国市ならではの気候や風土と地元生産者の努力が生み出した岩国ブランド。「岩国といえばコレ!」と思う特産品をいくつかご紹介します。●地酒良質の水に恵まれている岩国市内には五つの酒蔵があり、それぞれこだわりの製法で魅力ある銘酒を製造していて、全国清酒鑑評会で金賞を何度も受賞するなど好評を得ています。「雁木、五橋、金冠黒松、金雀、獺祭」という銘柄を聞いたことがある方もいらっしゃるかと思います。これ79 ファイナンス 2020 Jan.連載各地の話題

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