ファイナンス 2020年1月号 Vol.55 No.10
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いて説明を受けるとともに、昨今のクルーズ船増加に応じた横浜港における客船ターミナルの整備状況、そしてこれに伴う税関業務量の増加について説明を受けました。3令和元年度税関職員等功績者大臣表彰式表彰式では、表彰対象の事例の紹介があり、遠山副大臣はスクリーンに映し出された資料を見つつ、説明に熱心に耳を傾けました。その後、遠山副大臣は登壇し、卓越した注意力、推理力により多量の不正薬物等を摘発した税関職員ら代表3名に表彰状を授与するとともに、概要以下の訓示をしました。「本年は、横浜開港に伴い横浜税関の前身となる神奈川運上所が設けられて、160周年の節目となる。歴史と伝統を有する税関を訪れ、皆さんがそれぞれの持ち場で士気高く業務に取り組んでいる姿を目にして大変心強く感じた。受賞者の皆様は、持てる能力・技術をいかんなく発揮され、密輸の摘発や事案の解明に貢献された。税関の仕事は一朝一夕でできるものではなく、かなりの訓練を要する仕事であるが、これらはまさにその手本を示すものである。皆様方の日頃の努力に対し、深く敬意を表する。本年、令和を迎えたが、平成の30年間を振り返ると、貿易額は2.5倍、輸出入許可件数は5倍、訪日外国人旅客数は11倍と、社会環境が大きく変わった。今後も大きな変化が予想され、社会悪物品、金地金の密輸リスクがますます増大している。本年9月には日米貿易交渉が署名に至り、更には来年に東京オリンピック・パラリンピック競技大会の開催が決まっている。こうした中、税関の役割はますます重要となっており、水際での法執行を担う税関に対する国民の期待は一層高まっている。増加する税関の業務量への対応もしっかり行っていく必要があるため、今後とも更なる体制整備を図っていく。その上で、皆さんにも更に技術を高めていただくとともに業務の効率化に努めつつ、水際対策を徹底的にやり抜いていただききたい。今後とも税関の3つの使命である『国民の安全・安心の確保』、『適正かつ公平な関税等の徴収』、『貿易の円滑化』に全力を挙げて取り組んでもらいたい。」4おわりに限られた時間ではあるものの、遠山副大臣は税関職員からの横浜税関の現状の説明に積極的に耳を傾けました。遠山副大臣から直接表彰状を授与され、身の引き締まる力強い言葉をいただいたことは税関職員にとって大きな励みであり、士気向上につながる有意義なものであったと思います。税関が摘発した犯則物件展望ロビーにおける横浜港概要説明表彰式 ファイナンス 2020 Jan.22遠山財務副大臣の横浜税関視察・大臣表彰式出席について SPOT

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