2019年12月号 Vol.55 No.9
78/84

新居浜ティストによって工場の魅力を再発見する「アーティストinファクトリー」や、工場の特別公開を行う「オープンファクトリー」に新居浜市からも多数の企業が参画するなど、他市とも連携した多様な手法での「ものづくりのまち」の魅力の発信を行いました。3Hello!NEWプロジェクト~「新しい」をチカラに~観光振興に留まらず、新居浜市総合戦略を実現するために平成29年3月に策定した「新居浜市シティブランド戦略」を踏まえ、シティブランディングとシティプロモーションを展開しています。新居浜市は銅山の発展の歴史にもあるように、新しい技術や人を進んで取り入れ、進化してきました。市に根付いたその文化を見つめなおし、さらに新しい「ヒト・モノ・コト」を引き寄せ、新居浜の未来の活力にしていくというものです。平成30年度は、新居浜市の未来を担う小中高生や、子育て世代の母親たちを巻き込み、市の魅力の発信や、まちをもっと楽しむ方法についてアイデアを出し合いました。また、市内高校生がボランティアガイドを務める「転入者ウェルカムバスツアー」や、参加者によるSNSでの発信を視野に入れた「ニイハマ写真部 まち歩き撮影会」などを実施しています。市外への魅力発信(アウターブランディング)だけでなく、住民の方々にとっても、「新居浜って素敵なまちだね」、「大人になっても新居浜に住みたい」と思ってもらえるような取組(インナーブランディング)を大事に考える精神が、事業を支えています。みらい会議で、地域資源を市内外に発信する方法についてアイデアを出し合う小中高生(写真:新居浜市)4笑顔から生まれる絆~笑顔甲子園~笑顔甲子園に出場した高校生たち(写真:新居浜市)東日本大震災の年に、「日本に笑顔を取り戻すために、新居浜市から発信できることを」という趣旨で始めた「笑え顔がお甲こう子し園えん “絆”in新居浜」が、令和元年度に第9回を迎えました。地元にもすっかり定着したイベントです。9年間の開催を通して、笑顔甲子園に出場した全国の高校生と新居浜市がつながりました。それだけではなく、出場した高校生たちが、新居浜市に愛着を持ち、社会人や大学生になってからも、「里帰りの気持ち」で毎年笑顔甲子園の開催にあわせて新居浜市を訪れ、ボランティアなど様々な形で開催を手助けしてくれるようになったのです。これは第1回開催当時からは想像できなかった財産です。まさしく関係人口の拡大です。この絆を大切に育み、次代につないでいきたいと思います。進化し続けるまち地方創生コンシェルジュ四国財務局松山財務事務所長 多田人志北は瀬戸内海、南は四国山脈を仰ぎ、自然豊かなまちです。四国屈指の工業都市として発展しており、豪華絢爛な太鼓台のお祭りも有名です。新しい技術や人を進んで取り入れ、進化してきた歴史あるまちのシンボルである「産業遺産」を核とした「ものづくりのまち」ならではの魅力発信、広範な地域との連携、未来を担う子供たちの主体的な取組みなど、「ものづくり」と「ひとづくり」で進化し続ける新居浜に注目です。74 ファイナンス 2019 Dec.連載各地の話題

元のページ  ../index.html#78

このブックを見る