2019年12月号 Vol.55 No.9
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ような社会を子どもたちや孫たちに残していくのか、そういうことをしっかり議論していく必要があると思います。ファイナンシャル・プランナーによるマネー講座○内木場理事「100年ライフ」におけるマネープランについてお話します。このような講演の時に、毎回言っていますが、長期的な視野でマネープランを立てるのが大事です。ライフプランでは、プランを立てるのも大事ですが、もっと言うと、定期的に見直すことはもっと大事です。お金の話は、全ての人に当てはまるというのはほとんどありません。しかし、今の時期にはこれがいいとか、今の自分の境遇だったらこれがいい、これとこれを組み合わせたほうがいいというのがあり、知識があればうまく自分に当てはめることができます、一番大事なのは、国のお金の使い方を知り、国が負担してくれる費用があれば、私たちはその分を貯蓄に回すことができます。そういった話を具体的にしていきます。よく言われている「100年ライフ」は、今までみたいに勉強して就職して老後を迎えるという生き方ではなく、いろんな働き方をしつつ、途中でまた学び直したりという生き方になります。そういう時代の中では、増税になった分、国がいろんな形で有効に使ってくれていますし、また、確定拠出年金とか、自分でも年金の上乗せの部分を手厚くするようにして、その分、税金を控除できる制度が充実しているので、そのような知識を知っているか、知らないかでは随分と変わってくるのかなと思います。100年生きると思って準備ができるといいですね。また、定年がなくなると思うと、生き方とか、稼ぎ方自体も随分変わってきます。60歳、65歳で辞めて100歳まで生きるとなると、40年分、そんなに貯めて辞められる人はなかなかいないのかなと思うので、それを見据えた上でのお金の貯め方とか使い方を考えることが大事になってくると思います。簡単に言うと、自分のお金の使い方をきっちり管理して、見えるようにして、その上で、貯めながら、徐々に、こういライフプラン(金銭面から生活設計)32 ファイナンス 2019 Dec.SPOT

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