2019年12月号 Vol.55 No.9
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の1年間培ってきた経験やノウハウが、確たる成果に結びついた、1年間の集大成に相応しい会合であったと自信をもっていえる。会議前日までは、スケジュールに余裕をもった情報共有、丁寧な事前調整を行い、当日には、円滑な議事運営を通じて、日本の想いをG20全体の総意の考えとして結実させることができた。この一連の過程の見事さは、他のG20諸国にも伝わったのではないか。国際租税とグローバル・ステーブルコインについても、短期間でこのようなプレスリリースにまとめることができたことは想像以上の成果でもあり、確かな手応えを感じることができた。日本が描いてきたG20の軌跡が、来年の議長国サウジアラビアに続いてゆくことを切に期待するとともに、日本もトロイカとして引き続き貢献を続けて参りたいと思う。(以上) ファイナンス 2019 Dec.13IMF・世銀年次総会およびG20財務大臣・中央銀行総裁会議等の概要 SPOT

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