2019年11月号 Vol.55 No.8
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敦賀際、村人が地元に住み着いた大蛇の悪行で苦しんでいるのを救ったという言い伝えがあり、これを弁財天として祠におまつりされたとされています。大師堂の前にある海蝕洞が荒々しい日本海の風景を醸し出しています。地元地区では親しみを込めて「弁天様」「弁天さん」などと呼ばれており、毎年7月中旬には盛大に弁天祭が行われます。 屏風ヶ滝美浜町新庄地区にある渓流沿いの若狭自然歩道を歩いていくと、突然迫力のある岩盤が現れ、そこに勇壮な姿を見せる「屏風ヶ滝」。高さ約20m、三面懸崖絶壁に流れ落ちる様子は、自然の力強さ、美しさを実感できます。また、季節の変化に応じて多種多様の景観も呈しており、マイナスイオンが溢れる、まさに、「山の中のオアシス」です。滝の岩肌に不動明王の図が線彫されており、別名「不動滝」「ふどうさん」とも呼ばれています。【屏風ヶ滝】 三方五湖美浜町と若狭町に跨って位置する湖。三方、水月、菅、久々子、日向の5湖からなる「三方五湖」は、全て繋がっている状態であり、それぞれが海水・淡水・汽水と違った性質を持っており、水の色が四季折々に不思議な色彩の変化を見せるので、「五色の湖」とも言われています。【三方五湖】 三方湖畔の梅林三方五湖の中の三方湖から水月湖畔までの350haに約8万本余りの梅の木が並んでいます。3月になれば、一斉に白い梅の花が咲き、山々の緑、湖の青、そして湖畔に咲き誇る白梅の風景が見事なまでのコントラストを醸し出します。この梅林で収穫した梅は、若狭の名産品として全国に出荷され、人気を博しています。【三方湖畔の梅林】 赤レンガ倉庫1905年(明治38年)、外国人技師の手によって建てられ、当時は石油貯蔵庫として使われていました。欧亜国際連絡列車を敦賀港駅からロシアを経てヨーロッパに繋げる国際都市として敦賀が繁栄していた、明治中期から昭和初期の敦賀港を象徴する施設の一つです。82 ファイナンス 2019 Nov.連載各地の話題

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