2019年11月号 Vol.55 No.8
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輪島と締まって、やや小粒ながら味は濃厚です。珠洲市の珠洲沖で獲れる新鮮な「あんこう」は、珠洲の冬を代表する味です。そのほか、加能ガニ、イカ、能登牛、松茸、能登ワインなど、里山里海の恵みは数え切れません。【輪島ふぐ】 キリコ祭り夏から秋にかけて、あばれ祭り(能登町)や輪島大祭(輪島市)など、能登各地で200ものキリコ祭りが開催されます。華麗で豪快なキリコ祭り。氏子たちがキリコと呼ばれる切子燈籠(神輿の足元を照らす御神燈)を担ぎ出し、町内を勇壮に練り回ります。この能登一円のキリコ祭りは、2015年に「灯り舞う半島能登~熱狂のキリコ祭り~」として日本遺産第1号に認定されました。【能登のキリコ】 来訪神 仮面・仮装の神々来訪神行事とは、面や被り物、泥などをまとったものが、「来訪神」となって、正月や年の節目となる日に家々を訪れます。夫婦の神様が家々の厄除けをする「面めんさまねんとう様年頭」や鬼の姿の神様が怠け者を退治する「アマメハギ」が、輪島市や能登町で行われます。鹿児島甑島のトシドンや秋田男鹿のナマハゲなどと同様にユネスコ無形文化遺産に登録されています。【面めんさまねんとう様年頭】 能登杜氏南部杜氏、越後杜氏、但馬杜氏と並んで「日本四大杜氏」に数えられる能登杜氏。酒造りの技術者集団で全国に名高い能登杜氏は、地元、北陸はもとより、近畿、中部、関東まで足を運び、能登四天王と称される名杜氏を輩出してきました。輪島税務署管内には多くの酒蔵があります。その匠の技術を生かした地酒は、濃厚で華やかと評されています。【酒造りの風景】78 ファイナンス 2019 Nov.連載各地の話題

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