2019年11月号 Vol.55 No.8
48/90

カ合衆国が最も多く約131億円(対前年比109.1%)」だという。古くは、「ペリー提督日本遠征記」によると、1854年の日米和親条約署名後に日本側が設けた饗宴において「食事中を通して独特の瓶に入った基本の国民的リキュールであるサキ(酒)、すなわち米から蒸留した一種のウィスキーが大量に出された。」とある。最近では、各地の日本産酒類を在外公館で任国要人等に対し積極的にアピールする取組が行われていて、米国でも、例えば、今年の2月、ニューヨーク総領事公邸において、JSS Honkaku Shochu Event For Professionals in New Yorkという本格焼酎と泡盛の認知度向上のためのプロ向けのセミナー・試飲会が開催されている。ニューヨーク総領事公邸で開催されたJSS Honkaku Shochu Event For Professionals in New York 日本酒造組合中央会提供Japan 2019関連では、全米日本酒歓評会の一般公開利き酒会として2001年より毎年日米各都市で開催を重ねるジョイ・オブ・サケが参加企画。最高コンディションの日本酒と地元の人気レストランによる上質な料理をパーティー形式で楽しむという魅力的な日本酒体験を提供。米国では2019年はニューヨーク、ホノルルの2都市にて日本酒の魅力を紹介。ア  ジョイ・オブ・サケ・ニューヨーク ・2019年6月21日 メトロポリタン・パビリオン日本国外最大の利き酒イベント、ジョイ・オブ・サケは、ニューヨークで今年15回目の開催。上質な日本酒が、最高のコンディションで、和食をはじめとした多様なジャンルのアペタイザーとともに楽しめる。一年に一度の美酒と美食の夢の饗宴。日本国内外の様々な地域から出品された500を超える銘柄の日本酒とニューヨークの人気レストラン19店による創作アペタイザーのコラボレーション。それぞれのジャンルで人気を得ているレストランが提供するバラエティ豊かなアペタイザーとともに、銘酒の数々を楽しむ。イ  ジョイ・オブ・サケ・ホノルル 2019年8月9日 ・ハワイコンベンションセンターハワイと日本酒の間には、日本酒を愛するハワイの人々によって培われてきた100年を超える歴史。ハワイは、明治初期の日本人移民の時代からホノルル酒造の創立を経て、今では全米日本酒歓評会の主催地となった。現在ホノルルは、日本酒を出すレストランの1人あたりの数では全米一という。このほか、ジェトロ・ニューヨークが日本酒セミナーを開催。日本酒の基礎的知識に関する講演会や米国で一般的に食されるシーフードを日本酒とペアリングして楽しむ機会も提供(2019年9月17日~9月17日 日本クラブ)。(10)ハワイ移民150年の歴史を持ち日系人が多いことで知られるハワイでは、この他、以下の事業が参加企画。ア  「東儀秀樹×古澤巌×coba TFC55」ハワイ公演(写真)2019年11月12日 セントラルユニオン教会奈良時代から今日まで1300年間雅楽を世襲してきた楽家の生まれで、NHK大河ドラマ「篤姫」で孝明天皇役も演じた、宮内庁出身の雅楽師・東儀秀樹、ヴァイオリニスト・古澤巌、アコーディオニスト・cobaによる東洋と西洋が融合するコンサートなど。イ  第2回 ハワイ日系移民記念 美空ひばり音楽祭2019年11月2日~11月3日 ハワイシアター昨年に好評を博した「ハワイ日系移民150周年記念 美空ひばり音楽祭」が、今回第2回目の公演。ゲストアーティストとして、EXILE ATSUSHI、伍代夏子らが登場予定。(11)その他「ペリー提督日本遠征記」では、「日本人は磁器製造を得意とし、中国製のものよりも優れているという人もいる。」とされ、フィラデルフィア万博でも陶磁器44 ファイナンス 2019 Nov.SPOT

元のページ  ../index.html#48

このブックを見る