2019年11月号 Vol.55 No.8
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にいる方や会場に向かっている方へのアナウンスなどその場で即座に判断しなければならないことが多く、イベント運営の難しさを実感しました。その他の突発事項としては、10月12日に豊田スタジアムで開催される予定であったニュージーランド代表対イタリア代表の試合が台風19号の影響で中止となったことです。これまでのラグビーワールドカップの歴史の中で試合が中止となったのは初めてのことだったようです。試合の中止に伴いファンゾーンも中止と判断し、ホームページでの周知等で対応しました。(3)ラグビーワールドカップを経験して財務局で働いている時には、このような大きなイベント運営をすることは想像もできなかったので、貴重な経験をさせていただきました。今後、プライベートでコンサート等に行った際には、少しは運営サイドの目線でモノを見ることができるのではないかと思います。豊田市役所への出向の機会をいただいたことで、ラグビーワールドカップという一生に一度の経験、職員の方々との新たな人脈形成、市役所という組織の雰囲気など様々なことを学ぶことができています。残りの在任期間、少しでも豊田市のお役に立てるように努力するとともに、財務局に戻ってからも出向した経験を活かしたいと思います。6 おわりに最後に、財務省とラグビーワールドカップとの関わりをご紹介します。財務省(造幣局)では、ラグビーワールドカップ日本大会の開催を記念した記念貨幣が発行されました。一万円金貨幣(販売価格12万円、発行枚数1万枚)、千円銀貨幣(販売価格9,500円、発行枚数5万枚)の2種類が発行されましたが、人気が高く抽選となり、金貨幣の倍率は33.01倍、銀貨幣の倍率は7.99倍となりました。私自身は金貨幣には手が出なかったので、銀貨幣に申し込みを行い、当選して入手することができました。この記念貨幣は、私にとって、ラグビーワールドカップ2019に携わったという貴重な経験を思い出す重要なアイテムになると思います。本稿の内容及び意見は筆者の個人的な見解であり、筆者の属する組織の見解を示すものではありません。当選した記念貨幣 ファイナンス 2019 Nov.25地方創生の現場から【第6回】

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