2019年11月号 Vol.55 No.8
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随一の紅葉の名所として約4000本のもみじが彩りを見せます。足助川をはさんで、かつての宿場を思わせる古い町並みの散策もできます。足助の町並みは、愛知県で初めての国の重要伝統的建造物群保存地区(通称:重伝建)に選定されています。地域の憩いの場として親しまれている「小お原ばらふれあい公園」は、約300本もの小原四季桜が植えられており、春は3月中旬~4月上旬、秋は10月下旬~12月上旬に花を咲かせます。春に比べて秋の方がより満開になるので、あでやかな桜と燃えるような紅葉を同時に楽しむことができます。毎年見ごろを迎える11月1日~30日には、小原ふれあい公園をメイン会場に、近隣地区一帯で「四季桜まつり」が開催されます。このように魅力がつまった豊田市に一度足を運んでみてはいかがでしょうか。ラグビーワールドカップの開催に合わせて、豊田市では市の見どころを集めた「るるぶ特別編集2019年豊田市」を発行しました。豊田市ホームページに掲載しておりますので、ご興味のある方はご覧ください。2 ラグビーワールドカップ2019日本大会の概要「4年に一度じゃない。一生に一度だ。」このキャッチコピーをご存知でしょうか。ラグビーワールドカップ2019日本大会の大会公式キャッチコピーになります。ラグビーワールドカップは4年に1度行われる15人制ラグビーの世界王者決定戦であり、夏季オリンピック、FIFAワールドカップに並ぶ世界三大スポーツイベントのひとつとされています。第9回となる日本大会はラグビー伝統国以外で開催される初の大会であり、また、アジアで初めて開催される大会です。2019年9月20日から11月2日の期間において、日本全国12開催都市※で熱戦が繰り広げられました。みなさんもご存知のとおり、日本代表は今大会初のベスト8に進出するという大躍進を遂げました。大会開催による経済効果(大会前における試算)は、訪日外国人客の増加、インフラ整備費用等により大会全体で4,300億円と試算されています。また、ラグビーワールドカップの観戦を目的とした訪日外国人客は40万人を見込んでいます。3 ラグビーワールドカップに向けての取り組みラグビーワールドカップの運営体制としては、ラグビーワールドカップ2019組織委員会(以下、「組織委員会」という)が大会の準備及び運営を行っており、試合会場となっている開催都市が組織委員会の業務を支援するという構造になっています。豊田会場においては、愛知県と豊田市が「ラグビーワールドカップ2019愛知・豊田開催支援委員会」という組織を設立して、開催の支援を行いました。開催支援委員会の主な業務としては、次のとおりです。(1)交通、警備などの公共機能の提供ラグビーワールドカップの試合開催時には、非常に多くの来場客が見込まれ、国際大会ということもあり海外からの来場者の増加も見込まれたことから、十分な交通、警備体制を整える必要がありました。開催都市としては、まちなかの渋滞を緩和するため、試合会場から離れた臨時駐車場からシャトルバスを運行するパークアンドバスライドの実施、歩行困難な方のための最寄り駅から試合会場までのシャトルバスの運行などの交通手段を拡充するほか、地元警察と※開催都市・試合会場開催都市試合会場札幌市札幌ドーム岩手県・釜石市釜石鵜住居復興スタジアム埼玉県・熊谷市熊谷ラグビー場東京都東京スタジアム神奈川県・横浜市横浜国際総合競技場静岡県小笠山総合運動公園エコパスタジアム愛知県・豊田市豊田スタジアム大阪府・東大阪市東大阪市花園ラグビー場神戸市神戸市御崎公園球技場福岡県・福岡市東平尾公園博多の森球技場熊本県・熊本市熊本県民総合運動公園陸上競技場大分県大分スポーツ公園総合競技場紅葉した香嵐渓桜と紅葉が同時に咲き見ごろとなった小原四季桜 ファイナンス 2019 Nov.21地方創生の現場から【第6回】

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