各地の話題くことに対するママの不安や課題について調査することにしました。また、昨今の少子高齢化に伴い人手不足に悩む市内中小企業をターゲットに、ママを雇用することの意義を啓発するセミナーを開催するなど、双方への啓発活動を行ってきました。しかし、いずれの事業も大きな集客には繋がらず、どのようにすればママや企業が集まり、なおかつ多様な働き方を啓発できるか苦慮しているところでした。3官官連携でさらなる広がりをそのような折に、近畿財務局発の地方創生推進メンバー「ちほめん」との出会いがありました。近隣市でもイベント集客、シティプロモーションなどに尽力されている「ちほめん」と連携し、子育て中の母親をターゲットに大きな集客イベント実施に向けて検討することになりました。さっそく「ちほめん」から独自イベント企画案を持ち込んでいただき、それをベースに本市職員と(株)ママスクエア担当者、「ちほめん」メンバーによるアイデア出しを行いました。ちほめんとのワークショップ風景その結果、おひるねアートやハンドマッサージなどの体験ブースや、復職やダブルワーク、フリーランスや正社員など多様な働き方啓発ブースをワンフロアに集約し、出張キッズスペースも併設したイベント「かしわらママ応援フェア」を2018年10月に開催しました。会場設営も「ちほめん」メンバーの協力を得ながら手作りで行い、気軽に参加できるブースと働き方啓発ブースが共存する会場づくりを意識したことで、結果として100名を超える母子が来場されました。かしわらママ応援フェアの開催風景4今後の展望今年11月には上記イベントをさらに発展させ、ママを雇用し、就労環境の整備に努める企業の紹介ブースを新設する「かしわらママ応援フェアプラス」を開催予定です。また、出張キッズスペースを定期開催することでママが集うコミュニティを形成し、にぎわいづくりやその場に集うママに意見を求めるモニター制度などの事業展開を狙っています。今後も様々なアイデアを持つ官民組織の力を借りながら、より効果的な事業を実施していきたいと思います。「ママ応援フェア」の進化に乞うご期待!!地方創生コンシェルジュ近畿財務局総務部総務課長 髙木悠子当局主催の地方創生セミナーにおいて、柏原市から「一緒に地方創生の取組を行いたい!」との熱い要望を受け、実現したのが今回紹介いただいた「ママ応援フェア」です。連携2年目となる今年度も、柏原市、(株)ママスクエアとアイデアを出し合って、少しでも地域が盛り上がる取組を行っていきたいと思います。 ファイナンス 2019 Sep.83連載各地の話題
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