ファイナンス 2019年9月号 Vol.55 No.6
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平成30年は7月豪雨等により 浸水被害や土砂災害が発生では実際にどの程度の災害が発生しているのか。平成30年の災害の発生状況を見てみよう。平成30年7月には台風第7号及び前線等による大雨(平成30年7月豪雨等)により、西日本を中心に、広域的かつ同時多発的に、河川のはん濫、がけ崩れ等*1 国土交通省「平成30年の災害と対応」*2 消防庁「平成30年7月豪雨及び台風第12号による被害状況及び消防機関等の対応状況(第59報)」(平成31年1月9日(水)16時00分)*3 内閣府「平成30年台風第7号及び前線等による被害状況等について」(平成30年7月8日(日)6時00分)が発生した。これにより、死者237名、行方不明者8名、家屋の全半壊等2万2,214棟、家屋浸水2万8,510棟の極めて甚大な被害が広範囲で発生した*2。避難指示(緊急)は最大で91万5,849世帯・200万7,849名に発令され、その際の避難勧告の発令は98万5,555世帯・230万4,296名にも上った*3。また、断水が最大26万3,593戸発生するなど、ライフライ平成30年の災害の発生状況*16弱5強【霧島山(えびの高原(硫黄山))噴火】【口永良部島噴火】【台風第21号関西国際空港浸水】【台風第20号経路】【台風第12号経路】【台風第24号経路】【台風第21号経路】土砂災害…主な被災地域(土砂災害発生件数が50件以上)台風経路(日本列島に上陸した台風)火山噴火地震(震度)5弱5弱5弱5弱5弱5弱5弱水害…主な水害(床上浸水10戸以上)が発生した地域【凡例】5強74 ファイナンス 2019 Sep.

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