対馬昨年、この悲哀を題材にしたアニメが放映され、全国のアニメファンから注目を浴びています。（朝鮮出兵と外交使節団「朝鮮通信使」）豊臣秀吉の命により、1592年に朝鮮出兵を行った宗家19代の宗そうよし義智としは、秀吉の死後、徳川家康に仕え、朝鮮との国交回復に尽力しました。1607年に朝鮮国から国書交換を行うため通信使が来日するようになり、12回もの通信使の来島があったようですが、当時、500人にも及ぶ大使節団の江戸までの往復の護衛に当たっていたのが対馬藩で、その通信使行列を再現して、毎年8月に「対馬厳原港まつり」が開催されています。当署からも毎年、職員が当時の衣装で行列に参加しており、日朝交流に一役買っています。 韓国人旅行者の急増（インバウンドに沸く島）韓国旅客船の定期運行が始まった2000年以降、対馬には次々と韓国の船会社が参入し、「安くて近い外国」として人気が定着する中、人口3万人の島に平成30年は41万人もの韓国人旅行者が訪れるなど、今やインバウンドの島となっています。島内には、対馬と釜山を結ぶ港が2ヶ所ありますが、港周辺では韓国人旅行者を狙って、ハングル語表記の商店やホテル等が活況を呈しています。また、韓国人旅行者であれば必ず来るという人気の観光スポットに、「韓国展望所」があり、天気の良い日は、外国（日本）から自国（韓国）を眺めることができるということで、展望デッキが韓国人でいっぱいになることもしばしばです。また、ここから眺める夜景も最高で、釜山の高層ビル群の明かりがまぶしく光放ちますが、その手前には国防の要である航空自衛隊基地の明かりも見えるなど、対馬ならではの世界観が味わえます。（エメラルドグリーンに輝く三み宇うだ多浜）対馬は一面海に囲まれた島ですが、地形状、リアス式海岸になっており、断崖絶壁が多く、白砂の見える浜が少ないため、ここ「三宇多浜」は癒しの場所として、島民だけでなく韓国人旅行者からも人気の高い観光スポットとなっています。68 ファイナンス 2019 Aug.連載各地の話題
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