ファイナンス 2019年8月号 Vol.55 No.5
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各地の話題レトロな異国情緒を 感じる街門司税務署 総務課長山崎 聖 はじめに門司税務署は、福岡県の北部にある九州路の最北端企き救く半島の大部分を占める北九州市門司区を管轄しています。「門司」とは、“門”を“司”る関所の意味で、歴史は古く、朝鮮や中国との往来も盛んな海上交通要衝の地として栄えてきました。また、門司港駅は、九州鉄道の起点駅で、鉄道の町としても栄えてきました。現在では、その歴史を感じさせるレトロな建造物が多数現存しており、「門司港レトロ」と称し、魅力的な観光地となっています。署の事務室からは、関門海峡を往来する船や九州と本州を結ぶ関門橋などを臨むことができます。 管内の名所・話題〔門司港駅〕1914(大正3)年に建築された九州で最も古い木造の駅舎であり、昭和63年11月に鉄道駅で初めて国の重要文化財に指定されました。2012(平成24)年から開業当初の駅舎への復元や耐震工事(総工費22億円)を行い、長い間、駅舎が工事の足場で隠れていましたが、本年3月に6年半の歳月をかけて工事が完了し、大正時代の姿がよみがえりました。また、駅舎建築当時に営業していた「みかど食堂」が、フランス料理で有名な「NARISAWA」のプロデュースで復活しました。※  現役の駅舎で国の重要文化財に指定されているのは、門司港駅と東京駅の2つだけです。〔門司港レトロの夜景〕日本有数の工業地域として知られる北九州市は、近年の「工場夜景」ブームに乗り、日本新3大夜景に選出されています。また、北九州市には、日本夜景遺産として認定された夜景が6つあります。その一つが、門司港の夜景であり、日本を代表する黒川紀章氏設計による高層マンション「門司港レトロハイマート」の31階の展望室からも、その夜景を臨むことができます。眼下には、レトロな雰囲気の建物がライトアップされ、異国情緒が漂う雰囲気に魅了されることは間違いありません。門司 ファイナンス 2019 Aug.63連載各地の話題

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