ファイナンス 2019年7月号 Vol.55 No.4
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成田空港第3ターミナルで運用開始電子申告ゲートの導入で入国旅客の 利便性向上主な取締・検査機器不正薬物・爆発物探知装置貨物を破壌することなく、外装に付着した覚醒剤等の不正薬物や爆発物の微粒子を短時間で探知することができる。X線検査装置貨物を破壊することなく、隠匿された不正薬物等の有無を確認することができる。門型金属探知機検査対象者に触れることなく、金属を探知する機器。身辺隠匿された金製品等の有無を確認することができる。麻薬探知犬・爆発物探知犬人間の数万倍とも言われる鋭い喚覚により、隠匿された不正薬物や爆発物の有無を確認することができる。成田空港第3ターミナルで 日本人向けに導入電子申告ゲートは、2019年4月15日から成田空港第3ターミナルで運用が始まった。ゲート2レーンに電子申告端末が8台設置されている。今回の導入は、増加する入国旅客の円滑な入国と検査待ち時間の短縮、税関検査場の混雑の緩和を図ることを目的にしている。電子申告ゲートを利用すると、入国者は機内に預けた手荷物がターンテーブルに出てくるまでの待ち時間を利用して、携帯品申告書を電子的に提出することができる。手荷物を受取った後は、そのまま電子申告ゲートへ進むと、立ち止まることなくスムーズにゲートを通過することができる。(※具体的な流れは次頁の利用手順をご覧ください。)訪日外国人旅客数が増加する中、こうした輸入が禁止されている貨物を発見するため、税関では、検査機器の充実や、事前に情報をキャッチし、スピーディーに分析・活用することで、取締りを行っている。例えば、空港では、旅客の手荷物に直接触れることなく内容物を確認することができる「X線検査装置」や旅客に直接触れることなく身辺に隠された金等を発見することができる「門型金属探知機」等を導入し、迅速な検査を行ってきた。そして、今回、ストレスフリーで快適に旅行できる環境の整備を目指して、電子申告ゲートがスタートした。4 ファイナンス 2019 Jul.

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