ファイナンス 2019年7月号 Vol.55 No.4
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徳島県【甲子園球場での富岡西高校応援風景】同市ではもともと野球が盛んでしたが、平成19年四国最大級の「JAアグリあなんスタジアム」(中堅122m・両翼100mと甲子園球場より広く、内野は黒土・外野は総天然芝で、電光掲示板や照明設備6基を備える収容人数約5,000人の野球場。)の完成を機に「野球のまち阿南構想」が始まり、平成22年には市役所に全国で初めて「野球」の名を付けた「野球のまち推進課」を創設、還暦野球等各種大会の開催、合宿の誘致等野球を通じた産業・観光の活性化とスポーツ振興を図っています。【JAアグリあなんスタジアム】なかでも、阿南市観光と野球の試合をセットにした「野球観光ツアー」は、上記スタジアムにおいて2試合できるほか、相手チーム等の紹介調整、審判員・アナウンスを市が用意してくれます。また、スケジュールに応じて観光地等の紹介もしてもらえるほか、宿泊施設がバスで徳島空港や球場までの送迎を行うとともに、夜には歓迎交流会があり阿波踊りのサービスが付いて1泊2食付14,000円~となっており好評を博しています。その他にも、ABO60(野球のまち阿南私設応援団:60歳以上のチアガール)による歓迎のダンスや応援により試合を盛り上げる等官民協働で魅力ある取組みを行っており、地域おこしの成功例として全国の注目を集めています。【ABO60】5おわりに県内その他の市町村においても、豊かな自然環境を生かしたラフティングやサーフィン等のスポーツツーリズム、徳島県の伝統文化である藍染や阿波踊り等の体験交流による様々な地域おこしの取り組みがなされています。著名な観光資源としては、「阿波踊り」「鳴門の渦潮」「大歩危小歩危」「四国八十八か所霊場巡り(発心の道場)」「大塚国際美術館」等があり、見どころ・体験どころいっぱいの徳島県に是非おこしください。【協力】・小松島市・阿南市68 ファイナンス 2019 Jul.連載各地の話題

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