マタギは銃を扱うので、その高齢化が問題になっています。一番若くて50代。文化の継承の危機になっていますが、集落以外の猟友会が協力する関係になりつつあるようです。また、私が訪れたときは、アメリカの研究者1人、東京と関西の若者2人が熊狩りに参加していました。いずれも継続的に参加しているそうです。さらに、埼玉県出身で現代アートをやっている女性も、この地域に魅せられ、移住してきています。しな織というシナノキ等の樹皮から糸を作る古代織物の産地なのですが、その担い手も高齢者3人のみとなっていたところ、それを継承する取組を行っています。草木の繊維から織物を作ることは、縄文時代から日本各地で行われていたそうです。わずかな滞在でしたが、自然の恵み一つひとつを大切にする暮らしが奇跡的に残っているこの集落に惹きつけられる人々の気持ちに共感しました。写真（2） しな織の名刺入れ ファイナンス 2019 Jul.55ニイ「ガタ」、「トキ」、書いてみませんか？連載ニイ「ガタ」、「トキ」、書いてみませんか？
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