ファイナンス 2019年7月号 Vol.55 No.4
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1はじめに本年3月にニュージーランドで、4月にはスリランカで悲惨なテロ事件が相次いで発生するなど、世界各国で一般市民を狙ったテロ事件が多発しており、国際テロを巡る情勢は依然として極めて厳しい状況にある。先月末のG20大阪サミットに続き、9月に開幕するラグビーワールドカップ、来年の東京オリンピック・パラリンピック競技大会など、日本で多くの国際的行事が開催されることとなっている。また、本年10月には即位礼正殿の儀も予定されており、財務省関税局・税関にとって、テロ対策の強化は最重要課題となっている。財務省関税局は、テロ対策における外国税関との協力関係の強化等を目的として、5月28日から30日にかけて、WCOアジア大洋州地域セキュリティカンファレンスを開催した。会場となった国立京都国際会館には、御厨WCO事務総局長、アジア大洋州諸国、英国、米国、カナダの税関当局の代表者、国際連合やインターポール等の国際機関の担当者など約70名が集まり、テロ対策の具体的手法や国際的な連携の在り方などについて活発な議論が行われた。WCO(世界税関機構)アジア大洋州地域 セキュリティカンファレンス~税関のテロ対策における国際協力の強化~財務省大臣官房参事官 荒木 孝裕セキュリティカンファレンス集合写真税関におけるテロ対策強化の一環として、財務省関税局は、G20大阪サミット開催に当たり各国税関等との国際的な協力関係を一層強化することを目的として、WCOアジア大洋州地域セキュリティカンファレンス(5月28日~30日、国立京都国際会館)を開催した。G20大阪サミットに続き、今後も、日本で、ラグビーワールドカップ、東京オリンピック・パラリンピック競技大会といった大規模な国際的行事が開催され、更には即位礼正殿の儀も予定されているところ、テロ対策に全力を挙げ、財務省関税局・税関という立場でこれらの行事の成功に貢献していく。[ポイント]38 ファイナンス 2019 Jul.SPOT

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