ファイナンス 2019年7月号 Vol.55 No.4
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定している。家族環境や働き方の変化に伴い、1日の生活時間の使い方も変化してきた。図24は男女計・全世代の平成3年(1991年)と平成28年(2016年)の時間の使い方のうち主な項目を示しているが、「仕事」「家事」等が減少し「休養・くつろぎ」「趣味・娯楽」等が増加しており、近年注目されているワークライフバランス、働き方改革が少しでも進んできていることが見てとれるのではないだろうか。更に、女性の家事時間に注目してみると全世代で減少傾向にあり、平成3年に最も多くの時間(週当たり233分)を家事に費やしていた30代の家事時間は平成28年に約4割減の134分、20代後半は141分から61分と半分以下となっている。この背景には子育て世代の女性の就業率の上昇、所謂M字カーブの改善(図18)専業主婦世帯と共働き世帯の推移9306007831,2196007008009001,0001,1001,2001,300平成元4710131619222528専業主婦世帯共働き世帯(万世帯)(年)(出所)総務省「労働力調査」(図17)50歳時未婚率3.9 5.6 9.0 12.6 16.0 20.1 23.4 4.34.35.15.87.310.614.10510152025昭和60年平成2年平成7年平成12年平成17年平成22年平成27年男性女性(%)(出所)国立社会保障・人口問題研究所「人口統計資料集」(出所)国立社会保障・人口問題研究所「人口統計資料集」(図19)世帯類型別の世帯数1,519 1,517 1,501 1,490 1,463 1,444 1,429 789 939 1,124 1,291 1,446 1,678 1,842 01,0002,0003,0004,0005,0006,000昭和60年平成2年平成7年平成12年平成17年平成22年平成27年その他ひとり親と子ども夫婦と子ども夫婦のみ単身(万世帯)(出所)総務省「国勢調査」(出所)総務省「国勢調査」(図20)転職者比率の推移3.54.54.93.03.74.14.15.66.03.03.54.04.55.05.56.06.57.0平成元23456789101112131415161718192021222324252627282930男性+女性男性女性(%)(出所)厚生労働省「労働力調査(詳細集計)」(平成13年以前は「労働力調査特別調査」)(注)転職者比率=就業者に占める転職者の割合(年)(注1)転職者比率=就業者に占める転職者の割合(注2)2011年3月11日に発生した東日本大震災の影響により,岩手県,宮城県及び福島県において調査実施が一時困難となったため、2011年の数値は補完的に推計した値(2015年国勢調査基準)。(出所)総務省「労働力調査(詳細集計)」(平成13年以前は「労働力調査特別調査」)(図21)非正規雇用の推移010203040506005001,0001,5002,0002,500平成元591317212529非正規雇用者数(男性)非正規雇用者数(女性)非正規雇用割合(男性)非正規雇用割合(女性)(万人)(%)(出所)厚生労働省「労働力調査(詳細集計)」(平成13年以前は「労働力調査特別調査」)(年)(注)2011年3月11日に発生した東日本大震災の影響により,岩手県,宮城県及び福島県において調査実施が一時困難となったため、2011年の数値は補完的に推計した値(2015年国勢調査基準)。(出所)総務省「労働力調査(詳細集計)」(平成13年以前は「労働力調査特別調査」)(図22)短時間就業者の就業理由0%10%20%30%40%50%60%70%80%90%100%勤め先や事業の都合自分や家族の都合もともと週35時間未満の仕事その他・未回答(注)2011年3月11日に発生した東日本大震災の影響により,岩手県,宮城県及び福島県において調査実施が一時困難となったため、2011年の数値については公表されていない。(出所)総務省「労働力調査(詳細集計)」(年)(注)2011年3月11日に発生した東日本大震災の影響により,岩手県,宮城県及び福島県において調査実施が一時困難となったため、2011年の数値については公表されていない。(出所)総務省「労働力調査(詳細集計)」36 ファイナンス 2019 Jul.SPOT

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